豊島区長崎で釣竿の買取、その中のタナゴの水箱。

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豊島区長崎4丁目、西武池袋線の線路沿い、まだ古い一戸建てが残ってます。
お店にたまに顔を出す、70過ぎのお母さんから声を掛けられました。
いつも自転車を達者に乗りこなします。
「釣竿は買ってもらえるの?」
自転車の後をゆっくりついて行くと、線路際の入口に大きな松の木ががそびえる、古い家に連れていかれました。
庭には壊れかけた甕とか、火鉢が転がってます。
こういう雰囲気は私、大好きです。
取り合えず、今日は釣竿を片づけてほしいとのこと。
ほとんどがグラスファイバーでしたが中には、和竿がちらほら。私は釣りはよく分かりません。
遠い昔に子供を連れて、ニジマス釣りに行った位です。
しかし釣りの竿、小物等は、人の血が通った、とても大切な物のひとつの様な気がします。
物に出会い、作られた姿を見る度、それを完成させた多くの人たちの、気概、誇りを感じます。釣りに頓着が無い分、私は業者の一人として、この手の品々に、正確な評価を出来ないのを悲しく思います。
今日頂いた品々を見て、より深く、釣りに関するアイテムに心血を注ぐつもりです。
そんな気持ちにさせてもらったのがこの小さな木箱です。

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タナゴの水箱でした。
出来上がりの様子と、調べてみた大体の価格で、結構感激しました。
こんなに小さな物で、この出来上がり、作業の細かさ、この値段。
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私の隣の床屋の親父は毎週、休みのたびに糸を垂れます。小さな生き物を相手に必死こく、人と道具の奥深さを勉強させて頂きました。今日はこの箱で。
自転車のお母さん、有難う御座いました。