【さいたま市大宮区】東大宮でのご実家売却に伴う不用品整理と昭和家電の買取|松下電気・ナショナル扇風機など
実家の売却前、50年分の思い出整理
「この家を解体する前に、両親の思い出をちゃんと整理してあげたくて…。」
そうお話しくださったのは、
目黒区自由が丘にお住まいのO様。
ご実家は築50年以上の木造住宅で、売却後には解体の予定とのことでした。
我々のつたないチラシをご覧になり、「なんだか昔の仕事ぶりを感じるお店ですね」とのお言葉を添えてお電話をいただいたのが始まりです。
お伺いした東大宮のご実家は、障子から柔らかな光が差し込む、まさに“昭和”の面影を残すお部屋。

押入れには布団や座布団が丁寧に重ねられ、棚の上には古い写真立て、そして奥にはナショナルの扇風機がひっそりと。
現場での会話と思い出
作業中、O様がふと懐かしそうに扇風機を見つめておっしゃいました。
「これ、夏になるといつも父が回してたんです。風の音がね、妙に心地よくて。」
私がそっと笑って、
「昔の扇風機は静かで、どこか優しい風でしたね。」
と答えると、O様も少し笑顔を見せてくださり、
「そうそう、あの頃はこの音で昼寝してたなぁ。」と目を細められました。
そんな会話を交わしながら、スタッフは慎重に一点ずつ仕分け。
「これも、あの時代を生きた道具なんだ」と心でつぶやきながら、埃を払う手にも自然と力が入りました。
査定内容|松下電気・ナショナル製品の昭和家電を中心に
今回、特に印象的だったのは松下電気やナショナル製の扇風機や照明器具。

昭和の家電はシンプルながらも造りがしっかりしており、今でもコレクターや古道具店からの需要があります。
「これ、まだ動くんですか?」とO様が尋ねられたので、
「少し整備すれば、きっとまた風を送ってくれますよ。」とお伝えすると、
「もし父が聞いたら喜びそうですね。」と、少し寂しげな笑みを浮かべていたのが印象的でした。
食器や絵画も一点ずつ査定し、
再販可能なものは丁寧にお引き取り。
その結果、買取金額を整理費用に充てることができ、最終的な片付け費用を抑えることができました。
片付け作業後のご感想
作業完了後、きれいになった和室を見渡したO様が、「父と母がいた頃の家みたいに、空気が軽くなりましたね。」とぽつり。

私は笑って「きっとお二人も、ようやく安心されたんだと思います。」とひとこと。
O様は老眼鏡の奥でうっすらと涙を浮かべながら、「お願いして本当に良かった。ここまで丁寧にしてくれるとは思わなかったです。」と頭を下げられました。
私たちスタッフも胸が熱くなり、
しばらく言葉が出ませんでした。
気づけば全員、「いやぁ…これじゃ泣けて仕事にならないね」なんて笑い合ってしまいました。
まとめ|“片付け”ではなく“心の整理”
今回のご依頼は、単なる不用品整理ではなく、
「ご家族の思い出をつなぐ作業」でした。
昭和の家電や食器ひとつひとつが、当時の暮らしと人の温かさを伝えてくれます。
スタッフの一人が最後にこう呟きました。
「なんだか片付けた後の静けさが、“ありがとう”って言ってるみたいですね。」
その言葉に、O様も静かにうなずかれていました。
O様、このたびは当店にご依頼いただき、誠にありがとうございました。
ご両親の思い出を大切に、これからもご家族の新しい時間が穏やかに続きますように。








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