新宿区の買取、【錫の茶托】の買取

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豊島区から新宿区に入った辺りの山手通り沿い、長年、走るたびに目にする、交差点際の高台の住宅が有ります。
今日はそちらに呼ばれました。
此の角は何回通り過ぎてるかわかりません。
呼ばれたのは今日が初めてです。
まず階段を15段ほど上がって玄関です。そこからまた2階建ての住宅が始まります。
お願いされた桐のタンス、欅の古い水屋等は、無くなくお断りさせて頂きました。
近いうちに引っ越されるそうです。暑い中ご苦労様です。
お話を伺ううちに、例の通り私の額からは汗の塊、背中から腰までは、もうすぐずぶぬれです。
苦労して上がってきた階段です。
何としても手ぶらでは帰れません。
ちょっと硬めの押入れの襖を必死で開けました。
お稽古用の抹茶茶碗が七つ、評価の出来ない古い掛軸が5本。
必要無いと仰るので、頂くことになりました。
茶碗を動かすとその奥に出てきたのがこの茶托です。
矢張り御不用とのこと。
旦那様に、階段下まで、荷物の下しの手伝いをお願いしました。
快いお返事を頂き私も快い買取金額を提示して、快く頂戴する事が出来ました。
とても優しそうな旦那さま、とても仲のよさそうな御夫婦様でした。
羨ましくなるような。
此の茶托が、ここに有る由来は不明だとの事です。
こういう品物は、いつも出会いたいと思っている品物の一つです。
出会えると幸せを感じます。
会いたい人とか、会いたい物には、簡単に会う事は出来ません。
会えた時の喜びはひとしおです。
私はこの程度の出会いで、喜びと、感激です。

古い錫の茶托の買取

古い錫の茶托の買取

古い錫製の茶托でした。
かなり使われてます。
いつの頃、どのような方が、此の茶托でお茶を嗜んだのか、素敵な物は夢を見させてくれます。
古さの有る、重さの有る、冷たさの有る、古い灰色の錫の茶托を眺め、ひと時の涼しさを味わいました。
殆どお盆休みに入った、チョッと静かな、東京、新宿区の買取でした。
遠くに鳴く、ツクツクボウシの鳴声が何故か耳に心地よい夏の一日でした。