ヘラブナ竿(和竿)の買取|東京新宿区の市ヶ谷仲之町にてお引き取り

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新宿区市ヶ谷仲之町にて出張買取のご依頼

『古い物を買ってください』

というご依頼で、東京都新宿区の仲之町に出かけました。

古い着物とか、古いそろばん、中々値段のつけにくい品物が多い中で、もう多分手にすることもないだろうと、玄関先に出されたのがこの釣竿たちでした。

釣竿の買取

50年以上大切にしてこられたと言う、手放すには悲しすぎる品物だと思います。

もう竿を握ることはないだろうと仰るT様を前にして、私の指は袋のひもが上手く解けません。

中には、好きな人にはよだれが出そうな作品もちらほら。

孤舟とか、源竿師など。

ヘラ好きには懐かしい名前が有りました。

和竿 ヘラブナ竿

和竿 ヘラブナ竿

和竿 ヘラブナ竿

和竿 ヘラブナ竿

今年85歳を迎えられるという仲之町のT様、私の提示の値段に心地よく応じてくれました。

大事にしてくれる次の釣り人を、必死に探します。

帰りの車では、天覧相撲が放送されていました。

50年以上も釣りを愛されてこられたT様。

人の生きざまに触れる私らの仕事。

釣竿の様に末永く、力強く、しなやかに生きていければと思わせてくれる、新年の釣竿の買取でした。

遺品整理や不用品の片付けは買入れ本舗にお任せください

買入れ本舗は、遺品の整理、不用品の片付け、釣竿の買取など、あらゆる場面に対応のできる、安心のお店です。

お電話お待ちいたします。0120-5394-55

可愛いジュモーとの出会い|神奈川県横浜市港北区でビスクドールの出張買取り

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埼玉県戸田市からの最初の買取

東京を離れて、初めての買取でした。

今の戸田市は川の多いところです。

今日向かったところは、多摩川の先、横浜市港北区のひっそりとした、緑に包まれた古い建物に住む、少しご高齢のご夫人様。

今まで趣味で集められたいろいろなお人形の整理をなさりたいとのことでした。

ビスクドール、ジュモーの買取

これはジュモーなのよと言いながら、最初に出会ったのがこの人形でした。

 ビスクドール・ジュモー

他にお部屋を眺めると、似たようなお人形さんが10体前後。

相当人形が好きな方で、長い間、寝食を共にしてきましたが、今後のことを考え、早めに、新しいご主人様を探そうということでした。

一人ひとり抱きかかえながら顔を見ながら、行き先が頭を巡ります。

大事にされて来ただけあって、みんな可愛らしい顔に、綺麗な瞳。

娘を嫁に出すような気持ちで、一生懸命買い取らさせて頂きました。

まるで嫁に出すようなお顔の、今日、私を呼んで下さった、横浜のW様。

最後は、悲しい表情の中に、笑みを含んだお顔で、私と、お人形の乗った私の車を見送って頂きました。

日本人形・西洋人形はお任せください

買入れ本舗では、ジュモーをはじめ、あらゆるビスクドール、日本人形、西洋人形等の買取に力を入れております。

文京区目白台で、【人形の買取】、【ジョゼッペ アルマーニ】の買取

人形によっては、皆様に喜んで頂けるような買取りも可能です。

お電話お待ちいたします。

真鍮製のサモワールと古い灰皿セットとの出会い|文京区本駒込でアンティーク品の買取

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本日お伺いしたB様は、
戦後間もなくにお生まれとの事でした。

今日はそのB様の娘さまからご依頼を受け、文京区本駒込に来てます。

秋の本駒込は、私の好きな街のひとつ。道路沿いの並木は、気温の低下とともに紅の様相に様変わりするでしょう。

 

娘さまは、お父様を介護なさってるとのことで、この時間(14:00)はB様が信頼しているデイサービスに行ってらっしゃるんだそうです。

その間に、私を呼んで下さりました。

 

なんとなく、介護をしている人間のみ知りえる、それなりの疲れを私なりに感じてます。

「私も母の面倒見てるんですけど、大変ですよねぇ」

そんな言葉が自然と出てきて、暫し、お互いの介護談義。

最近のお父様は、介護士との方とのおしゃべりの方が話が盛り上がるんだそうで。一瞬、仕事のことを忘れ話し込んでしまいました。

 

古い倉庫内で真鍮製のサモワールと古い灰皿セットとの出会い

そんなB様のご依頼は、敷地にある倉庫内の古い物を見て欲しいとの事。

今回は最近購入されたばかりのスマホでうちのつたないホームページをご覧くださって、
何と無く整理をしたくなったんだそうです。

重そうな木の扉を開けて中に入ると、この残暑とは似つかない、なんとなくひんやりとした倉庫内。

長い間、整理や片付けは行ってないと一目で解りました。

力なくぶら下がっている裸電球に灯を入れると、まるでご主人の帰りを待っていたかのように、あたりの「古いものたち」の存在感がグッと増し始めました。

時代の流れを感じる、古い柱時計、花瓶、食器、木製の家具などが、倉庫の奥までぎっしりと積まれてました。

保存の状況が思わしくなく、かわいそうな子達がたくさん見受けられました。

 

幾ら眺めてもこれはと思われる物には出会えませんでした。今日一日での整理は至難の業と判断しました。残念ながら。

取り急ぎ、今日私と共に豊島区に一緒に連れて帰ることになったのが、写真のサモワールと古い灰皿たち。

真鍮製のサモワール

いずれも真鍮(しんちゅう)製です。

真鍮製の灰皿セット

真鍮とは、いわゆる黄銅の事です。銅と亜鉛の合金になり亜鉛の比率が20%以上のものをいうんです。

このいでたちと、柄の感じ、出所はおそらく台湾か中国だと思います。

真鍮製の灰皿

柄

実はこのB様のルーツに中国・満州に関する時代があったんだと、娘さまがおっしゃってました。

あまり話したがらない様子なので、あまりその話には触れませんでしたが。

この手の物達は、早くのこの平成の世を見せてあげねば、そんな想いが私の査定を甘くしてしまったのか、後から後悔するレベルの買取になってしまいました(笑)

 

それはさて置き・・。

 

ITの登場により急速に進み続ける日本の文化、空気が「この子たち」の存在を受け入れなくなってしまうような気がしてなりません。

日本人形と花瓶の買取|茅ヶ崎市幸町のお客様宅で不用品の片付け

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じわじわと体力を削られるようなそんな日々が続いた先週水曜日。

最近買い替えたばかりのスマートフォンが鳴りだしました。

売却予定の古い大きな家があるんですよ

いつもごひいき頂いている、某不動産管理会社の方からのご依頼です。

 

茅ヶ崎市にて不用品の片付け作業

午前の国道1号線

夏の終わりを感じさせる国道1号線を、西へと向かいました。

この日の陽気は、真夏の感じから一転、ちょうど秋の始まりを感じさせるような爽やかな風が吹いてます。

向かった場所は茅ヶ崎。

JR茅ヶ崎駅からほどなくの、細い道の入り組んだ住宅街に有る、矢張り、築40年以上は軽く経過しているであろう、木造2階建てのお宅でした。

売却が決まり、ほどなくこの歴史と貫禄のあるご自宅を解体されるんだそうです。

 

花瓶や湯飲み、人形など不用品の片付け

売却物件の不用品片付け

「いらっしゃい、今日は涼しいねえ」

お出迎え頂いたのは、わたくしよりも明らかに先輩と思われる奥様。
目じりの皺が、様々な荒波を乗り切った勲章として私の目に飛び込んできました。

ある程度、不用になったものは整理した、というお部屋にさっそくご案内頂くと、お部屋入った瞬間に私のセンサーが鳴りました。

「おっ、これはもしかすると・・・」

ご高齢の家主様が長い年月で様々な方から頂いであろう贈答品の類達が部屋にあふれております。

そんな期待に胸を躍らせながらの作業となりましたが、一瞬、嬉しがったのもつかの間、買取できるものが殆どないような状況。

「そんな日もあるよ」

なんとなく自分を慰める言葉を小声で呟いてる自分がいました。

その中で恐らく、長年不用であったため、暗い押し入れに収納されていたであろう、今でも、欲しがる人を探すのが難しい、人形、湯呑、花瓶の器達が目につきました。

私も一度下がった気持ちを、なんとか自分なりに盛り上がて、重いのも忘れ、つい車に積み込んでしまいました。

 

しばしの小休憩

その後、作業中に奥様から、お茶とお菓子を頂戴しました。

少し年期の入った有田焼と思われるゴツゴツとした湯飲みに緑茶が一杯。今日は真夏なのに秋のような陽気だったんで嬉しい一杯です。

カステラを頬張りつつ、少しの時間、仕事のことを忘れて奥様としばしの世間談義。

スマートフォンの操作に関しての難しさ、

お互いの息子・娘の話などついつい話し込んでしまいました。

「この家もお父さんがなかなか売ろうとしなくてね」

今回の売却に伴う、確信的な話が奥様から口からポロポロと出始めたころに、わたくしも気を遣わせて頂き、小休憩から片付け作業へと向かわせて頂きました。

 

日本人形と花瓶などの買取

日本人形と花瓶の買取

一通り作業を終えて、買取させて頂いたのは女性型の衣装人形・歌舞伎人形などの日本人形、そして多種多様の花瓶たち。

特に人形に関してはシミ、汚れ、破損などがほぼ無い状態。且つ付属品やケース、外箱なども揃っており少し奮発してお預かりすることになりました。

最初はどうなることやら、と下を向いてしまった私ですが、なんとか納得できるものを引き取らせて頂くことができました。

トータルの作業時間は5時間。

外に出ると、ちょっと日が落ちてるように感じました。まだ、あの秋を思わせる風がさらさらと吹いてます。

改めて国道1号線にのり、車の窓を全開にして吹きすさぶ風邪を顔に受けながら茅ヶ崎の海を後にしました。

 

ご自宅の売却・引っ越しで出た不用品の片付けはお任せ

片付け後

片付け後

買入れ本舗では、ご自宅の売却や引っ越しなどで不要になったものなどの片付け・処分を行っております。

何かございましたらお気軽に連絡下さい。

 

新宿区南元町での陶磁器の買取り。島岡達三の買取り。

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本日は、新宿区の南元町のT様のお宅から、島岡達三の花瓶を買取させて頂きました。

古めの箱に納められた、縄文象嵌の達三の作品でした。

「今日中に来れますか?」

どうしても今日中に片付けたい品物が有り、ガラクタかも知れないけれどという、何となくハスキーな女性の声に誘われて、四谷三丁目の先、津之守坂入口の信号を右折して、お目当てのT様のお宅へ。

お住いの売却の関係で急ぎの事情が発生したとのことでした。

私が着いたのは、夕方の5時ころ、狭い階段のお二階の薄暗い部屋に一塊のお荷物の山。

ガラクタなんて言うのはとんでもないお話で、古い桐箱に納められた花瓶がいくつか。

傷みは激しいものの、和本の山。

やはり痛んでいるものの、古いバッグたち。

その中の一つがこの花瓶でした。

島岡達三 縄文象嵌花瓶

島岡達三 縄文象嵌花瓶

T様は、荷物が無くなればよしとの事でしたが、思わぬお小遣いを手にして、夕闇の中で気持ち良く送って頂きました。

島岡達三の作品は多くの陶磁器の中でも根強い人気を保っております。

買入れ本舗では、東京都内近郊での、島岡達三をはじめとする、有名陶芸家の作品の買取に力を入れております。

 

 

文京区小日向での遺品整理、【木の看板】の買取でした。

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文京区小日向の遺品整理

茗荷谷駅から下った文京区小日向の一角。

たまに訪れると、このあたりは道の狭さと、道路工事の多さで結構往生したりします。

やっとの事で、細い坂を登り切り、目の前の信号が赤から青へと変わるのに合わせて首をのばすと、そこはまさしく、春日通りから、播磨坂の桜並木に出られるあの信号でした。

今日、私の車には、木製の古い看板が乗ってるだけです。先程、小日向の今日のお客様、M様から頂いた古い看板です。

父上が亡くなられて遺品を整理した所、本棚の奥から出てきたとの事です。私はおびただしい数の、本の無い木製の本棚が気になりました。

案の定、本はすでに処分された後でした。物との出会いは全て縁のなすものと分かっていても、売却で頂いたという金額をお聞きすると、心が悲しくなります。寂しくなります。折れそうになります。其処に置かれていたであろう物達の姿が浮かべば浮かぶほどそうなります。
私が欲しがるジャンルがかなりあったような気がします。

古本、古書はお任せ下さい

古い本など、お持ちの方、是非、私を呼んで見て下さい。
お値段は間違いなく納得して頂ける自信が有ります。
いらない本の処分は誰にも負けません。

結果、今日、私が頂けたのは、この古い木の看板達でした。

これも私が好きなアイテムです。

津村順天堂の中将湯

津村順天堂の中将湯の看板でした。かなり古い物ですが、この薬が今でも売られている事に驚きました。

もう一つ頂いた看板の薬、安神湯、これも今でも売られてました。

安神湯の看板

安神湯の看板

おそらく100年くらい前の看板ではないかと思います。薬害とか副作用とかが声高く報じられる今でも頑張ってるこんな薬、私は使った事は有りませんが、感服です。

信号を左折すれば帰り道ですが、折からの春の気候に誘われた桜を眺める人たちの群れにひかれて、信号を直進し、3分も有り5分もある、久しぶりの播磨坂の桜を眺めて帰る事にしました。

3月の最後の日、暖かい日差しと、染まりゆく桜と、のどかな人波で、明日への力を頂いたような気分です。

中将湯とか、安神湯とか、結構お世話になった方々がいらっしゃるような、窓から見える、今日の人の波でした。

 

港区麻布台の買取 古伊万里、角福印のそば猪口。

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先日、港区麻布台のK様から頂いた品物から古伊万里の角福印のそばちょこが見つかりました。

藍の色の美しさの残る古伊万里、角福印のそば猪口5客です。

大鉢、絵皿等は、多少かけが有ったり数が半端だったりしましたが、その段ボール箱の奥の方からきれいな姿で出てきました。

「中にいい物が入ってるから、高く買って頂戴!」奥様に言われて奮発して買取った箱の中から出て来てくれましたので、とてもうれしい気持ちです。こんなに綺麗な、角福、五客には中々出会えません。

お店に見えるお客様に、そば猪口に目の無い、居酒屋の親爺がいます。

昔ほどはお値段を出してくれなくなりましたが、喜んでくれそうなきれいな五客でした。

早速ケースに飾らせて頂きました。

古伊万里 角福印 そば猪口

古伊万里 角福印 そば猪口

 

古伊万里 角福印

古伊万里 角福印

その時、ついでに連れて来た二匹も、犬ではなく獅子のようでした。遠い昔、中国で生まれた様な。

日本産の犬より、中国産の獅子の方が今は人気が有ります。

人の良さそうな麻布台のS様ご夫婦。帰り際に、近いうち、また呼んで下さると仰ってました。

又、狸穴公園の近くに行ければと願って居ります。
有難う御座いました。

 

港区麻布台の買取。狛犬か唐獅子か?

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港区麻布台のお客様

新一の橋の信号を過ぎ、赤羽橋を左折、飯倉の信号を左折して、飯倉片町の信号に至る四角い地域、この地域は、何と無くどんな方たちが住んでるのやらと言う、私にとっては、何と無く近づきにくい雰囲気が有ります。中には、狸穴なんて、何と無く昔懐かしい地名などが残っていたりして。

今日のお客様は、その四角の中に有る、狸穴公園からすぐ近く、麻布台にお住まいのK様ご夫妻でした。

こちらのマンションの2階に移られたばかりで、引っ越し荷物の整理の真っ最中で、不用になった段ボール箱をなんとか処分したくて私にお声を掛けられたそうですが、いくらなんでもここまで来て、空の段ボールだけを車に積んで帰るわけにもいかず、私を呼んだ訳はまさか段ボールだけではないでしょうという事で、やっとの事、不用になった品物の品定めに入りました。

出て来たものは古伊万里の大鉢大皿

長年、居酒屋をやってらっしゃるというご両人、出された物は所謂、古伊万里の大鉢、大皿、絵皿等。

この手の物、一時に比べて欲しがる人が少なくなりました。

お部屋の中に見える、漆塗りの李朝の箪笥、日光彫のチェストに小箪笥。

こちらはまだ手放すつもりは有りませんとの事。

出て来た二匹、狛犬か唐獅子か?

壊れかかった李朝の上蓋を開けて現れたのが、この、石の狛犬、二体です。体重はかなりの物です。

この2匹、もし話が合えば、私が連れて行ってもかまわないとの事。

私たちの仕事で一番大事で難しいのがお値段です。

欲しい人にはお宝でも、逆の人には、無用の長物。

今回の狛犬もまさしくそのようなアイテムです。

評価できるのは、どこでいつ頃生まれたかです。

本体に刻まれた細かい模様が気になりました。

日本で生まれたものではないかもしれません。
狛犬と言うよりは唐獅子の様な気がします。

狛犬か唐獅子か?

狛犬か唐獅子か?

一筋の希望と、見えないリスクを胸に、K様に、お値段の提示です。

K様は、何の未練もないとの事。父上の頃から一緒にいたというお話が私には興味が有ります。お値段はすぐにまとまりました。

私のはかない夢と希望を載せて、狛犬を連れて帰る事になりました。段ボールの山と一緒に。

最初お会いした時、私よりは老けて見えたK様、実は私よりいくらかお若い方でした。
階段の2階から100枚程の空の段ボール箱を下ろすのを一生懸命手伝って下さいました。
階段ですれ違った若くてきれいな女性がじっと我々を見つめてます。
私には振り向く余裕もありません。

私は早く戻って、狸穴公園の近くで出会ったこの2匹が、犬なのか獅子なのかを知りたいのです。

 

文京区大塚での買取、【茶道具】、【永楽善五郎の茶碗】。

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「それは私が持って行くの。」
「これも持って行くの。」
私が手にした、鉄瓶や青磁の香炉。
「私は、貴方の欲しいのが、分かるのよ。」

来春、引っ越すので見て欲しい物が有るの、と呼ばれてお邪魔した、文京区大塚の4階建ての古いマンションの4階の一部屋での話です。

元気なお姉妹のお姉様のお言葉です。
妹様は、私は、何もいらないと仰ってます。
結局の所は、私に買えるものが有ったら買って欲しいと言いながら、私が、
これは?」と言うと悉く「残す。残す。」と仰るお姉様。
横で妹様の口が膨れてます。
父上が使っていたと言う古い欅の机の引き出しを開けながら「ここに、眼鏡とか万年筆とか、有りませんでしたか?」
「捨てちゃったわよね~」って
お二人で合唱です。

「他に何か棄てましたか?」
モンブランの万年筆とかかなりの数の銀杯なども棄ててしまった様です。
私はお二人の顔を見つめながら「アホと呼んでいいですか?。」
怪訝な顔で見つめ合いながらお笑いのお二人。
棄てて良いものと棄てては不味いものとかを説明しながら、やっと探し当て、頂いて来たのが、この善五郎のお茶碗でした。

永楽善五郎の茶碗

永楽善五郎の茶碗

こういう物には、余り、頓着が無く、すんなりと譲って下さいました。

他に、ヘネシー、ブランデーが何本か、お琴が2面、箱の無い掛軸が10本程、欅の卓袱台1台、等々を頂いてまいりました。
今年の締めの最後の買取としては、いささかさびしい思いですが、私に楽しく対応して下さった、文京区大塚の気さくなA姉妹様、私にお声を掛けて下さいまして有難う御座いました。
歳の終わりに4階までの階段を10回ほど往復させられ、冬の真ん中で、汗だらけになりながら、車の少ない静かな春日通りを後にしました。

今年は店の真近の生鮮市場にも人出が極端に少なく、本当に二日後に、正月が来るのか、なんとなく寂しいそんな今年の、暮の一日でした。

私には寂しい一年になりそうです、今年は。

豊島区千早での切手の買取。【手彫切手】、【竜文切手】、【竜銭切手。

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「あんた、何とかバーグ?って知ってるでしょう?」

「へっ?、何バーグですか?」

「あたしも良く知らないけどさー、何か、30幾つで、何兆円も寄付をするんだって言うじゃない?」

手元の埃だらけの古い雑誌、本達を段ボールの箱に詰めている私には、何兆円とかいう話は、一瞬、現実を忘れるのには十分な言葉でした。

12月の寒さにもかかわらず額からさみしい汗を流しながら手袋を外している私を見ながら、鎌倉彫の丸盆に乗った、お茶と、どら焼きを一つ私に差し出しながら、千早町のK様が、私の前に立ってました。温かい日射しです。今日は。

お盆の上には何とかバーグでも有るのかと思いながら、温かいお茶を頂きながらお話を伺うと、御自身は、今年75歳で、30代の息子様がお二人いて、そのうちのどちらかの子が、最近娘をもうけて、何か、お祝でもと言う時、何と無く、その息子様から、そんなお話を聞いたとの事でした。

私も良くはわかりませんが、フェイスブックか何かの、創始者の、なんとかザッカ―バーグと言う人の話の様な気がしました。

「私も歳でしょっ!もう決心したのよ。この世には私とは余りにもかけ離れた世界が有る事を。」

私も最近、彼に娘が生まれ、私財の5兆円を寄付に回すというような話を目にしました。

それと今日のご依頼がどんな関係が有るのか?

今私は、K様のお宅…私の店から歩いて5分ほどの、豊島区千早町のとても静かな一軒家にいます。

そこで、庭の隅に有るプレハブの物置の中身の整理をしております。

かなり時間の経った、6畳ほどのごく普通の、プレハブの物置です。

奥の方には完璧に古い洋服箪笥、横には桐のタンス、前には布張りの昭和のソファ、手前に来ると箱に入った本の山、物置には小さな窓が有りガラスが掛けてます。濡れた着物が完全に炭素化してました。

K様は、この状態を、半分は永遠にほっておくつもりだったらしいんですけど、何故か急に、片付ける気になったらしいんです。

それが何とかバーグに関してなのか、私にはわかりません。

「私、中の物全部要らないので、貴方、何とかして下さい。片付けたいのよ。」

何とかして下さいと言われましても、私が長年やってきた経験からいえば、間違い無くかなりの費用がかかります。

金額の方は御相談と言う事で、開かなくなったドアを開け、クモの巣を払いながら、何箱かの本の処理が終わった頃、K様の、バーグのお話でした。

お茶を頂きながら、御主人と一代で、昭和の荒波、平成の山々を一生懸命超えて来られたお話を伺いました。

納得でした。最もでした。私も身にしみます。

御主人に先立たれての寂しさも伺いました。

息子様への泣き言は一つも有りませんでした。安心いたしました。

今日はかなり時間がかるのを覚悟しました。

お茶を頂いた後、物置の片隅の、ぼろぼろになった茶色の、革の旅行鞄から、私が見つけたのがこの古い切手達でした。

他にも古い切手、古い絵葉書等が有りましたが、全て、水を吸ってて駄目でした。
残念でなりません。汗が涙になりました。

汗と涙の中から私の目の前に現れたのが、この古い手彫りの切手。

ぎりぎり助かってました。

K様にお見せしました。

私はもうみんな要らないので、貴方にお任せします。のお言葉。

有りがたく、大切に頂いてまいりました。

明治初期の手彫切手。竜文切手、竜銭切手でした。

かなり古い物ですが、残念なことに全て、薄紙に糊づけされてました。

30銭切手

30銭切手

500文竜文切手

500文竜文切手

一銭竜銭切手

一銭竜銭切手

半銭竜銭切手

半銭竜銭切手

これで、処分の費用が賄えればと思います。

ザッカ―バーグの住む世界とははるか離れた、豊島区千早町でのささやかな幸せとの出会いでした。