東京都港区の買取、【几帳】の買取。

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例えば、私の様な存在を何と呼べばと、検索して見ました。
浅学非才、無学無才、、、
まさしく、今日は、身を以てその言葉を実感致しました。
二日前のスーパームーンの置き土産の様な、爽やかな秋の空と、青い風のもと、私は今日の午後、港区のとある高級住宅街の中の、とある高級住宅の門の前にいました。
時たま有る経験です。
足のすくみと胸の高まり。
そこで私が手に入れた物が写真の物でした。
結局、私が頂けたのはこれだけでした。

几帳の模様

几帳の模様

几帳の模様

几帳の模様

当然です。

ご当主はこの品を私に見せながら、いくらの品定めをするのか試されたと思います。

古手の暖簾にしか見えない私の返答を見て、決着は即下りました。

廊下の奥に見えるお宝類には、結局出会う事は出来ませんでした。

“暖簾”を小脇に抱える私の背中で無情に閉まる門の音。
もう取り返しは着きません。
お店に戻り調べました。

これは几帳だったのです。

浅学無学の私には、大変勉強になりました。

几帳面の語源の元、几帳、初めて目にする私を、もう一人の私が冷たく眺めてます。

目の前の几帳、そこに造られた細かな模様には、丸く碧い月の美しさにも劣らぬ、歴史の流れが刻まれてます。

眺めれば眺めるほど、刻まれた模様の奥に潜む、時の流に思いが行きます。

何故か、私にお声をかけて下さいました港区のN様、本日は大変有難う御座いました。

今日で長月の九月が終わります。
私達の商売、月(つき)は大変大きな役割を果たします。

明日からは十月神無月。
どんな月に出会えるやら。

豊島区長崎の【花瓶の買取】、【加藤釥】の黒釉蝶紋花瓶。

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あっと言う間に、長袖だらけの今日の街。
自転車のペダルを踏みながら、整形外科に向かう道のりの今日の風景です。
空には、台風から流れた灰色の雲の塊、いつ降ってもおかしくない、今日の空模様。
病院の待合で待ってる間、後ろから数を数えてみました。
8割ぐらいは、台風の空と似た灰入りの髪。
完璧に今年の夏の終わりを感じさせてくれる今年最後の8月の火曜日の風景でした。
いつものリハビリを終わり、薬を頂き、午後からお約束の、豊島区長崎のF様の下に向かいました。
西武線椎名町駅のすぐそばです。

売却で、9月中に家財全ての整理をなさるそうです。
良くお店に見えてくれます。
歳は私より幾分お若い、男性の方です。
お部屋の中を一通り拝見、かなり古い木造のお住まいです。
天井から降りるガラスの照明に、幾つか気をひかれる物が有りました。
御庭には頭の無い石灯籠とか、焼き物の割れた水がめとか。
プレハブの物置が有りました。
やっとのこと開けてみたら棚の一番下から、この加藤釥の黒釉の蝶紋花瓶が出て来ました。

加藤釥の花瓶の買取

加藤釥の花瓶

御本人も御不用とのこと。
最近この手の物を欲しがる方が少なくなりました。
他に有った物は何年か前に全て売却処分をなさったとの事。
今まで残しておくよりは賢明な御判断だったと思います。
一つだけでしたが頂くことになりました。

お部屋に戻り頂いた、温かいコーヒー。
奥のお部屋には主人のいない介護ベッドが一つ。
買取が出来る物とそのお値段、買取が出来ない物とその処分費用。
時間が有りますのでゆっくりと検討して頂くことになりました。
食器棚に古い洋食器が有りました。
マイセンとかコペンハーゲンとか、バカラのグラスとか、これらが高く評価出来れば、お互いにいい条件になりそうな、そんな豊島区長崎の出会いでした。
何とか頑張りたいと思います。
豊島区長崎のF様、本日はお呼びいただきまして誠に有難うございました。

東京の豊島区南池袋で、【中国花瓶】の買取でした。

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何と無く近づきにくくなりました。東京豊島区の池袋。
たまたま呼ばれたのが、池袋の東口。
ナビの通りにハンドルを握ります。
目の前に何と無く無機質な巨大な建物、見上げると最上階は殆ど雲の中。豊島区の新庁舎でした。
呼ばれた所はたまたま区役所から道一本離れた10階建てのマンションの9階部分。
御蔭さまで、新庁舎の駐車場を使わせて頂きました。
ついでに出来て間もない綺麗なトイレも使わせて頂きました。
古い庁舎を知る私には、隔世の感です。
トイレを済ませ、庁舎を見ながら、目的のM様のお宅へ。
長い間この仕事をしてますと、何でこの物と、今日ここで出会うんだろうという事がしばしば有ります。

「着物と、桐のタンスを見てくれますか?」
という御依頼でお邪魔いたしました。
目ぼしいというか、私の欲しい着物は殆ど有りません。
最近よく有るパターンです。
桐のタンスは多分高価なものだと思います。
9階からタンス一棹を下ろすのにかかる手間を考えると、最近、、私達の手では殆どお手伝いが難しくなってます。
その辺はM様に納得して頂きました。
何と無く困惑と、淋しげなM様の横顔。
連れて帰る着物をまとめてるときに目に着いたのが、北欧風の古いサイドボードの上に一人佇む此の花瓶。

おじい様の持ち物でした。
私が欲しいなら売って下さるとのこと。
一生懸命買わせて頂きました。
かすかな夢の有る花瓶です。

中国宣徳花瓶の買取

中国宣徳花瓶

朝の涼しさが又いつもの暑さに戻ってました。
夢の有る花瓶と出会えた東京池袋の夏の一日でした。
最後の一言、豊島区の新庁舎、今日始めて行ってみました。
駐車場とトイレしか見てません。親切さが足りない気がしましたなんとなく。
頑張って下さい、池袋!

港区南青山の【掛軸の買取】。【川端龍子の掛軸】。

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「この山はどちらの山ですか?」
玄関に掛けられた大きさ8号くらいの額に収まった西日に輝く雄大な山の写真に思わず足が止まりました。
「鳥海山なの。」
「へーっ、どうしてなんですか?」
「主人の田舎、秋田なんです。写真が好きで。」

昨日伺えなかった、南青山のO様のお宅にお邪魔いたしました。
垣根も塀も無く、道路からすぐ玄関、私の好きなロケーションです。
車を止めると足元にアブラゼミが一匹空を向いたまま黙ってます。
そういえば、暑さの割には蝉の声が少ない様な気がします、今年の夏は。

スリッパに替えると、テーブルの上には一杯の麦茶が待っててくれました。
有りがたい事です。
桐のタンスは丁重にお断り致しました。
着物はタンス一棹から、大島、単衣など、10着ほど、頂きました。
床の間に箱に入った掛軸が2本。
旦那さまが大切にしてた物だそうです。
最近ではそんなに売れる物では無いと思ってたそうです。
その通りなんです。
骨董品の中でも掛軸ほど、見向きもされなくなったアイテムは有りません。特に最近。
然し、よく見ると一本は川端龍子の作品でした。
一時かなり高価で取引されました。誰でも欲しがりました。
今では時たま、悲惨な光景も目にします。

値段によっては、手放しても良いというお話です。

私も若いころ、鳥海山の麓の海辺を歩いた記憶が有ります。
確か、象潟という街でした。
西日に輝く、日本海の美しい海の姿が記憶に残ってます。

何故か今日、ここで出会った川端龍子。

川端龍子の買取

川端龍子の買取

日本海の青い海を思いながら、私も目いっぱい、奮発してみました。
帰り際のO様の優しい笑顔、私の心に一抹の不安。
そんな夏の買取日記でした。

新宿区上落合での14代柿右衛門湯呑揃いの買取

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お尋ねしたお宅の周りの道路事情が良くない時も、例えばその近くに、コインパーキングが見つからなかったり、細い一方通行で、後ろの車に追われ何回も周回したとしても、決して私達は、目的を置き去りにしてはいけません。
いつも、殆ど、見たことも、有ったことも無いお客様に出会うため、私を、待っててくれるかもしれない、なにがしかの浪漫、夢に出会うためには、それ相応の覚悟と、苦労がつきものなのが私達の仕事です。
ナビに従って、山手通りを左折したとたん、ブレーキを踏みました。
ナビでは行けそうなんですが、目の前の通りはかなりきつそうです。
狭くて。ナビは前進せよと言ってます。
道路の細さと一方通行のややこしさ。
案の定、目的地に着いたものの、車は止められそうにありません。
再び、山手通りに出て、探すはパーキングのマーク。
どうにか車を置いて、200メートルくらい、汗を拭き拭き、やっと辿り着きました。新宿区上落合の、T様のお宅へ。
90近い父上が一人で住んで居られたお部屋に残された品物の買取の御依頼でした。
良く有る事です。
綺麗に仕分けが終わっている物には、私達が欲しがるものが残っている事は殆ど有りません。
常々、仕分けの前に出会いたいと思ってます。
明珍の火箸が有りました。裸の蓋置が三つ。以前、茶道具が有った形跡が残ります。
美術書、美術展の図録が何冊か。然し、額に入った絵は有りません。
何とか私が連れて帰ったのが、この14代柿右衛門の湯呑揃いでした。

14代柿右衛門の買取

14代柿右衛門の買取

人に好かれる物でも世の中に数ある物は、高い評価は難しくなります。
買取は気持ちよく終了しました。
時は午後の2時前、今日のお日様も容赦のない暑さ、小脇に柿右衛門を抱え、パーキングに向かう私の目の前に可愛らしい「ラーメン」の暖簾。
料理の速さ、程良い冷たさ、お店のお姉さまの可愛さに納得です。
早く私の夢と、ロマンに出会いたいものです。

港区高輪で、【小林和作の油絵】、【カシニョールのリトグラフ】の買取。

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小林和作の【伯耆大山の秋】です。
もう少し、涼しくなって出会えればと思う、小林和作の素晴らしい作品です。
もう一つは、矢張り、夏の終わりに似合いそうな、カシニョールのリトグラフです。
今日はなんとなく、冷たいスイカも、甘くて冷たいモモも、氷が飛び散る、氷イチゴも、全て、ごめんなさいでした。
早くこの暑さから逃れ、冷たい水に、頭から潜りたい一心で、ひたすら、港区高輪の、M様の下に向かいました。

普段は学生の多い街です。

何故か今日は学生達の姿が見えません。
何故か、コインパーキングは全て満車。

「着物と絵を買って下さい」
何と無くか細い、可愛い声に誘われて、お尋ねした、夏の高輪の、かなり老化の見える5階建てのマンションの3階の一室。
残念ながら、着物は、無料で頂いていいでしょうかのレベル、ソファの横に額が4,5枚。
呼んで下さった、お母様は、この額たちの過去を知りません。
なぜ、ここに居るのか。
私が欲しかったのはこの2枚だけでした。

和作の油絵

和作の油絵

カシニョールのリトグラフ

カシニョールのリトグラフ

どうにもならない、着物の処分を引き受け、額2枚のお値段を申し上げると快くうなずいて下さいました。
車の所に一秒でも早く戻りたい私、一時でも早く店に戻り、頭から水につかりたい私。車は何とか無事でした。
高輪のM様、今日はお声を掛けて頂きありがとうございました。

豊島区千早で、【掛け軸の買取り】でした。

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段ボール箱にして、約、30箱ぐらいは有ったそうです
上下2段の重量本棚が4本。
中身の本類は一冊もありませんでした。
今日お邪魔した、お店のすぐ近所、千早町3丁目の、F様のお宅の書斎の一場面でした。
「みんな持って行ってもらったの、◇◇◇OFFさんに。」

「いつですか?」
「ちょっと前に。」
良くある一場面です。
「どんな本だったんですか?」
「私は良く分らないけど、うちのお父さんは、高校で美術を教えていたからねー。」
お話をしているうちに、喉の奥が異様に乾き始め、「すいません奥様お水一杯いただけますか?」
私も本が好きだと、言おうと思ってやめました。
思いの物に出会うのは至難の事です。全て、縁だと思ってます。

「こんな掛け軸、売れるかしら?」
呼んでいただいた本題に入ります。
最近、掛け軸程、お値段の提示が難しくなった物も有りません。
残念ながら、今日目にした物もその類でした。
いつも顔を合わすご近所の奥様です。
何とか喜んでいただけるお値段で、頂いて帰りました。
此の3幅の軸だけが結果によっては、楽しみのある作品でした。

楽しみの掛軸3幅

楽しみの掛軸3幅

「今日は上のウナギが食べれるわ!」
喜んで頂いた千早のF様、暑い中お店まで来て頂きまして、大変、有難うございました。

世田谷区松原で花台、中国香炉の買取

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今日のキーワードは、朝顔、蒲焼、蝉の声。
朝、店に向かう道、白い日射しの中で、紫の朝顔がほほ笑んでました。
迎いの料理屋さんの暖簾から漏れるランチタイムの蒲焼の匂い、昼過ぎに訪れた、世田谷区松原の、M様のお部屋で聞こえた、ミンミンゼミの声。
私は子供のころから、ミンミンゼミの声を聞くと、あー、間もなく秋なんだな―と、何と無く心がさびしくなります。
今日の松原のM様御夫婦、失礼ですけど、私よりはかなり御先輩です。
「何にも無いけど来て見てくれるーっ?」
昨日の夕方のお電話でした。
15年ほど前手に入れられた(これだけでも私には感動です)自宅の中を整理なさりたいとの事。
矢張り、贈答品類が私を待ってました。
奥様の、使わないバッグ類、古い人形達も待ってました。
古い棚、机、もろもろを整理なさりたいとの事。
片付ける場合、かなりの費用がかかります。
お見積りの話をしながら、出された品々を車に積み込み、「もう何かありませんか?」
これがこの花台と、中国香炉でした。
IMG_2632
唐木の花台と中国香炉
この香炉が、古い、白玉で有ったらどれほどのサプライズだったでしょう。
友人から頂いという以上の評価は出来ませんでした。
テーブルの上のチラシの山の一番上に、私のチラシ。
有りがたい事です。
今後の整理の件も含めて、御夫婦が目と目を合わせて喜んで下さいました。
車を出すとき何処からか蝉の声。
とても静かな素敵な、何と無く秋が近そうな、世田谷区松原のM様御夫婦との出会いでした。

今日も台東区で【源右衛門花瓶】の買取でした。

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「売りたい物が有るんだけどちょっと来てくれる?」
何と無く貫禄の有る、多分、御高齢の女性からのお電話でした。
お邪魔したのは昨日と同じ、台東区は東上野、春日通りから清洲橋通りに入ってすぐの、かなり年季の入ったマンションの5階の一室。
あいにく道路脇の有料パーキングエリアには空きは無し。
暫く考え、意を決してハザードを点けてエレベーターへ。
オートロックが無いのが助かりました。
迎えて下さったのは目つきの鋭いお母様。車いすでの対応でした。
頭が下がります。
品物を仕分けする私の背中に刺さる車いすからの鋭いまなざし。
奥にいる息子さんのお手伝いでしょう。テーブルの上には贈答品のひと山、畳に置かれた、毛布タオルの口。桐の箱には着物の一団。
然し、残念なことに、評価の厳しい物たちばかり。
こういう事はしょっちゅうです。
品物を置きなおしながら、下の車が気になります。
せっかく呼んで下さった、体の不自由なF様。
何かを買って帰りたい私に、仏壇の横の黄色い花瓶が、目に入りました。
源右衛門でした。
箱は無いそうです。

源右衛門花瓶

源右衛門花瓶

買取の難しい品物の説明と、源右衛門のお値段の提示を致しました。
目つきの鋭さに似合わず、快く、うんと言って下さいました。
支払を済ませ、コーヒーでも飲んで行けばのお言葉を背に、源右衛門を抱えてエレベーターのドアにまっしぐら。
何とか車は無事でした。
私を呼んで下さったF様、感謝いたします。

店に帰ってみると此の花瓶意外と大きいんです。
20cm位の物は良く有りますが、これは、35cmくらい有りました。
とても良い品物でした。
F様有難う御座いました。

台東区谷中で、【観音様】【菩薩様】【大黒様】の買取。

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今日は久しぶりの谷根千でした。
道灌山下から団子坂下を左折、よみせ通りへ。
相変わらずの人の波。
日暮里駅西口に通ずる細い道からは、あらゆる人が押し出されてます。
殆どは頭に帽子、背には鞄の、御高齢のカップルと、あらゆる国からの年齢不明の男女達。
ここに店を構える人が羨ましく見えます。
そんなよみせ通りから一本入った路地の奥に、可愛い日本家屋がひっそりと一軒。
私を迎えて下さったのは、こんな場面にぴったりの、白いエプロンがまぶしい小柄な女性でした。
私を呼んで下さったいきさつを聞いて、またまた感激の私。
ピカピカの廊下に並べられた”骨董品”の買取の依頼でした。
結局私が連れて帰ったのは、この、観音様、菩薩様、大黒様でした。
象牙、西望、ブロンズでした。

象牙の観音様

象牙の観音様

北村西望作聖観世音菩薩

北村西望作聖観世音菩薩

店に帰り、もう一度、観音、菩薩の意味を検索させられました。
ここのところ体の不調で、何軒かのお客様、お断りしてました。
御不快な思いの方、申し訳ありませんでした。
2週間くらいで、診察券が4枚増えてしまいました。
今日呼んで頂いた、谷中の可愛らしい、T様に感謝しながら、観音様の埃を落としてます。
台東区谷中の、T様、本日は有難う御座いました。