豊島区のお店で買取りました。【本鼈甲の象牙撥】。

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実は今日の予定はこんなはずでは有りませんでした。
今日はとても暑い一日でした。
今日はかなり忙しい一日でした。
昼前から夕方まで、4か所のお客様に呼ばれ、4か所ともかなり中身のある買取でした。
お会いしたのがそれぞれ魅力的な奥様ばかり。
最初が練馬区早宮のO様、次に文京区関口のT様、続けて関口のH様、最後に新宿区筑土八幡の、I様。多分、40代から60代の、素敵な女性のお客様ばかりでした、今日は。
うれしい限りです。

照ノ富士が逸ノ城を破ったころ店に戻りました。
今日は何と無く、私の好きな品物に出会えた気分です。
テレビの相撲を耳で聞きながら、品物の整理です。
整理しながら、今日の私の暦の主人公はこれだと、写真に収めようとした時に来客がお一人。
あれは多分、ひと月ほど前、鼈甲の撥をお持ち頂いた、A様が目の前に。

今日も、一本の本鼈甲の象牙撥と、金色の腕時計をおひとつ持ってこられました。
結局、撥の方はお値段納得頂き、時計の方は、あずからせていただく事で、一見落着後、又、いつものよもやま話です。

訳有りで転職後の今のお仕事の話を聞きながら、A様の、お年を聞いて、びっくりしました。

私の想像よりはかなり、年配の方だったんです。

A様、今日は店に寄って頂きまして、大変有難う御座いました。

最近私は、体のあちこちの痛みのせいで、色々落ち込んでました。

今、キーボードに向かいながら、思い出しました。
今朝お会いした、とてもお元気で、とても聡明な早宮のO様。
やはり、こんな文章は、ブラインドでの作業だそうです。
私にも可能かもしれないとの事。
頑張りたいと思います。

好きな品物に出会うのもも大事ですが、今日はそれよりも大事な事に出会えた一日でした。
A様、O様、有難う御座いました。

渋谷区の神山町で、ぴかぴかのブロンズ彫刻の買取でした。

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コインパーキングを探しながら、眺めれば眺めるほど、街が輝いてる感じです。
ガレージから覗く、車の顔は殆どがドイツ製。
そんな街の、いかにも輝いている、一軒のお宅にお邪魔いたしました。
玄関のドアが開いた瞬間から、全てが輝いてる感じ。
ぴかぴかに輝いてる素敵な奥様に案内して頂いたのが、富永直樹の作品の山。
玄関に無造作に置かれた大小の作品達。
今、この手の作品の買取の場合、お値段の提示に非常に苦労します。
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奥様に出して頂いた冷たいお茶を飲んでも中々、喉の渇きがとれません。
写真のほかにもあと何点か有りました。お値段の方、何とか折り合いを付けて頂きました。
ほかにも輝く物達、沢山拝見いたしました。が、今回はこれだけにして頂きました。
申し訳ありませんでした。素敵な奥様。
今日は、ぴかぴかの虎、猿、犬達に囲まれて、渋谷区神山町を後にすることに致しました。
神山町の、とても素敵なI様御夫婦。有難う御座いました。
最後に拝見した、タグホイヤー、ロレックス、又出会えればと思います。

港区高輪での買取。津軽三味線の買取でした。

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やっと値段が折り合いました。
三味線を習われて40年以上が過ぎたそうです。
奥様と御一緒に熱心に勉強されたそうです。
3年前に奥様が他界されてからは、撥を握る気にもならず、やっと今回の津軽三味線を手放す気になったとのことです。
何年か前に、何百万円かで買われたそうです。
今日呼んで頂いた、M様の、思いと、思い出と、人生が、たっぷりと詰まった太い棹でした。
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かといってこちらも商売です。
情で値段は決められません。
人生と、値段の話でかれこれ1時間以上。
私のカップには冷めたコーヒーが半分ほど。
御自分の前にはいつの間にか、氷がたっぷりの焼酎のロックのグラス。
時間は午後の3時。
こちらに到着してから間もなく2時間です。
時は金なり。
逃げるが勝ち。
サイドボードの上に並べられた銀のトロフィーに思い切った値段をつけました。
一件落着です。
港区高輪1丁目の、ほんとに静かな長閑な、M様宅を後にする事が出来ました。
M様本日は呼んで頂きまして、有難う御座いました。

渋谷での中国の印材の買取。鶏血石、白玉、寿山石。

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今日は何故か、騒々しい道路工事も無く、なんとなく初夏の様な日差しの、のんびりした一日でした。
白い花ミズキの花が美しい、渋谷2丁目のN様のお宅にに呼ばれたのは昨日のお昼前。
青山通り、青山学院の横を入った静かなところです。
この辺りは何時訪れても好きなところです。
御両親が亡くなられて、家財道具、備品、一切の処分を御希望です。
残念ながらご成約にはなりませんでした。
玄関口から道路までの搬出に相当の労力が見込まれ、その辺の費用の折り合いがつきませんでした。
不用品の処分の件はあきらめて、殆ど品物の消えている本棚のガラス中に見えたのが、此の印材たちでした。
御本人は、相当使い込んだ物なので、御本人たちで処分なさる御予定だったらしいんですが、私の強いお願いで譲って頂きました。
中国の印材でした。中国には頻繁に行かれた方だそうです。
私達が望む古さはありませんでしたが、紅の綺麗な何個かの鶏血石が気に入りました。
白玉、翡翠ももう少し大きければです。
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寿山石の何個かは、彫が気に入りました。
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こういう物は無闇に処分なさってはいけません。
仏壇の横からは、古い戦前の写真たち、絵葉書等を頂きました。
これも処分なさるつもりだったとのこと。
今日は写真と絵葉書に見とれて仕事が進みませんでした。
処分の方は当方の知り合いの産廃業者を紹介させて頂きました。
渋谷のN様、有難う御座いました。

モーゼル、ヴェネチアングラスの買取、六本木、鳥居坂で。

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昨日の台東区での作業での、節々の筋肉痛の残るまま、なぜか異様に荒れた春の空を眺めながら、港区は六本木、鳥居坂をちょっと上がった高級マンションへ。
車を止めるのに苦労しました。
六本木ヒルズの下から鳥居坂を曲がり、車を止められず、六本木の交差点を左折しては又、鳥居坂を上がりというのを3,4回繰り返しやっと、お目当てのマンションの下に車を止められました。
目指すは6階です。
こちらもかなり古い建物です。エレベーターのドアのしまる音が年齢を感じさせます。
そこで出会ったのが、このガラスたちでした。
50台でしょうか、出して下さった女性の方は、いともイージーな感じで、こんなの買える?という感じ。
とても良い雰囲気で迎えて下さいました。
私も雰囲気に合ったお値段を提示してイージーに売って頂きました。
一番大きな黄色の花瓶、そこではHOYAにしか見えなかったんですが、戻って確認すると、モーゼルでした。ちょっと古めの。よく見ると細かいカットが素晴らしい一物でした。かすかな傷が残念です。
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赤のベネチアンもとても気に入りました二つとも。いつ眺めても此の深い赤は素晴らしいですね。手造りの跡がはっきりわかります。
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動きのスローなエレベーターに乗せ、春の雨にあたりながら、車に運ぶのにかなりの苦労でしたが、店に戻り、出来栄えを眺めると、今日はかなりの溜飲物でした。
呼んで下さいました、E様、有難う御座いました。大切に可愛がります。

新宿、西落合の、鼈甲撥の買取り

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先日古銭を持って来られた、新宿、西落合のA様が見えられました。
しわしわの風呂敷から取り出された2本の鼈甲撥。
風呂敷を解く手を見ると去年よりはAさんも幾分しわが増えた様。
象牙の柄とプラスチックです。
ご自分で長年使われたものです。

相当お好きだったようですが、残念ながら象牙の方、撥の顔にはかなりの小キズと、にぎりと尻には、小さなワレが見えます。
ケースは有りませんでした。

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買取り金額を告げるのに胸が痛みます。今回もご希望の金額に行かないと思います。
金額には納得をして頂き、コーヒーを飲みながら、しばし、世間話。
話が好きで、始まると中々止まりません。よく聞かされるのが過去のご自分の華やかな頃のお話です。
今日始まったマスターズの試合とご自分の過去のゴルフの経歴の話が、器の中のコーヒーとミルクのように程よく混ざり合ってます。
この次は使わなくなったキャロウェイのゴルフクラブの買取りを頼まれました。
頑張ってくださいA様、今日は有難うございました

豊島区、目白で、純銀銚子の買取

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銀の薬缶が有るんですけど。
当店のチラシを見たお客様からの連絡でした。
こういうアイテムのお問い合わせの時は、アクセル踏む足にも力が入ります。
豊島区目白5丁目、当店のすぐ近くです。
引っ越しの準備中の60代の奥様からのお電話でした。
私の妹に似た一見気が強そうなお方。

気を引き締めていざ入口へ。
玄関口に、お椀、お盆、お重、コーヒーカップ、グラスの入った箱が山積みになってました。
この手合いは、最近相当の数が無いと、中々ご希望の金額を払えない場合が多いんです。
まとめておいくらですよと支払いを済ませ、山を全部片づけた後、最後の畳の上から出てきた品がこの桐の箱に納められた、純銀の銚子でした。

IMG_2317IMG_2319IMG_2320此のつまみは素敵ですね。
普段使いで使われていたのか、かなり汚れが目立ちます。
しかし私の好むアイテムの一つです。
先程のお椀達よりははるかに高価なお値段で買い取らせて頂きました。
欲を言わせてもらえばもう少し時代が有って、表面に造作の有るような、銀瓶と出会いたいものです。
それでも私には久しぶりの出会いでしたので、奮発の買取でした。
お支払いを済ませて、荷物を車に積み込むときに奥から聞こえた言い争うような声。
先程ちらっと見かけた40位の息子さんでしょうか?
くわばらくわばら、おかげさまで早めの帰還となりました。
買取には色々な場面に出くわすことが多いんです。目白のM様、有難う御座いました。

千代田区六番町でブロンズの買取。

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久々に千代田区六番町に呼ばれました。
いつ来てもこの街は雰囲気に圧倒されます。
平気な顔でエレベーターから降りる家族連れの後ろ姿を眺めながら、ついエレベーターの中の鏡の自分と見つめあう私。厳かな雰囲気のマンションの厳かな雰囲気のエレベーターを降り、厳かな雰囲気の玄関のピンポンを鳴らします。
迎えて下さったのは、ごく普通の物静かな奥様。
こんな立派なお住まいから関西の方に越されるとの事。
かなり大きなイタリア製のクローゼットの買取依頼はは丁寧にお断りして、食器棚の中のブランド食器を買わさせて頂きました。
オークラのカップソーサー、ウェッジウッドの廃番になったカップソーサー、バカラのロックグラス、などが出されましたが、残念なことに、普段使いで使われて来た悲しさ、全て数が半端なんです。でもかなり頑張って買取致しました。最後に奥様から頼まれたのがブロンズ彫刻です。重すぎて一緒には連れて行けないとの事。連れて帰って測ってみたら10キロ近くありました。箱もなく、埃にまみれてましたが、浦山一雄作の立派な作品でした。

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お安く譲って下さったM様有難う御座いました。しばらくはお店の片隅に飾らせて頂きます。

今日は、文京区の遺品整理で、金のウォルサム、懐中時計

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ついに来ました桜吹雪。
朝からの強い南風。桜の花びらたちにもいよいよ運命の分かれ道。
本当の事を言うと、桜の花の運命などに構って居れない私は、今日のお客様、文京区は根津のM様のお宅へ。
今日は父上の残された物の買取でした。3月の末で一周忌を迎えられたとの事で、残された物達をかなり高価で買取りさせて頂きました。
モンブランの万年筆、釣り竿、古銭など、私の好みのアイテムを、気持ちよくお売りいただきました。
M様、有難う御座いました。
その中で私が一番気に入ったのが、この懐中時計でした。

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アメリカの懐中時計の老舗、ウォルサムのエンブレムも美しい、18金製の懐中時計。

今の価格も大事ですが、店に帰って調べてみると、かなり古い物の可能性が有りました。
今日までこんなにきれいに生きながらえて来た、この時計を褒めてあげたいですね。
K18の刻印の美しさ、文字盤の美しさ、ムーブメントの動き、秒針の動き、手の平に響く重量感。
全てに感激しました。
桜の花の美しさも私は好きですが、このように一点で、人に喜びを与えてくれる物、私は好きです。

【今日の買取り】品川の五反田から連れて帰ったリヤドロ人形、かわいい女の子

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ちらほらと桜開花の便りの聞こえる春の品川、今日は、五反田から、着物の買取りの依頼がありました。
呼んで下さったのは、私の好みの、80前後の小柄なお母様。
箪笥を開けて、手にした着物は、古すぎるのと、寸が足りないのと、あまりにも欲しい着物ではありませんませんでした。
好きな柄が一枚だけありましたが、残念ながら、着物はあきらめさせていただき、部屋の中を一巡り。
間もなく解体の運命ということで、ほとんど荷物は整理されていました。
残された鏡台の上に一人さみしく佇む、リヤドロ人形。
一人で帰るのはさびしい私、何とかリヤドロ人形を連れて帰りました。
初めて走る中央環状線、五反田の入り口。リヤドロ人形と二人で春の高速、帰ってまいりました。