文京区小石川で、【銀製品の買取】、【銀杯の買取】でした。

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「此の銀杯達はみんな旦那さんの物だったんですか?」
「そんな訳無いでしょっ!」
「兄貴が議員やってたり、後は親からもらったものよ。うちの旦那はね、こんな物もらえる身分じゃ無かったの。」
それにしても1件のお宅にしてはかなり多い銀杯の数でした。
旦那様のは2個だけであとは御兄弟、父上の物だそうです。
それにしても御奉公心の旺盛な御家柄とお見受けしました。
「着物と桐のタンスを見て欲しいんですけど」との御依頼で足を運んだ文京区小石川の立派なお宅。
お相手下さいましたのは、70代半ばでしょうか、とってもはきはきして気さくで、真っすぐな背筋が印象的な、素敵なな奥様でした。
ちょうど御庭では、庭師の方が敷石とか植木いじりの真っ最中。
奥様もそちらが忙しい御様子。
「私今忙しいので、そこのタンスと中身見といて!」
はいわかりましたと言って、私の目に留まったのが、タンスとか着物よりも箪笥の上に並べられた此の銀杯達でした。
タンスと着物は結局、整理のお手伝いをする事になり、銀杯だけの買取でした。
私達の買取方法は主にその重さです。
結局、ン万円で気持ち良く譲って頂きました。
御支払いをしながら奥様の口から「これっていつからかメッキになるんでしょう?」
「えっ!、良くご存じで。」
「最近、新聞で読んだのよ。」
「でも当面は、100歳記念の物って事らしいですよ。」
「だから、私なんかが100になってからやってくれればいいのに、すぐ始めるらしいじゃない?それで幾らの節約になるんだか知らないけれど。オリンピックなんか相当掛るんでしょっ!」
ごもっともです。
私らも買える品がこの世から一つ減るわけですから、さびしい限りです。
此の刻印に出会えると少し幸せなんです。

銀杯、純銀の刻印

銀杯、純銀の刻印

年間3億幾らの予算が半分くらいになるらしいんですが、なんとなくさびしい出来事です。

目黒区での【茶道具の買取】、【玉川堂の買取】。

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「缶ビールと日本酒が有るんですけど。」
で、お尋ねしたのは、目黒区下目黒のN様。
有りがたい事です、確か去年の暮れにも矢張り缶ビールの買取で呼んで頂いた方でした。
量は多く有りません。
スーパードライの500が一箱と、日本酒が三本、スーパードライは私の好物の一つですから、有りがたいんですが、せっかく目黒まで来て、このまま帰れません。
2回目という事も有り、チョッとずうずうしく「何か、他に御不用の物は有りませんでしょうか?」
で、たまたま、奥様が、出して頂いたのが此の玉川堂の茶入れでした。
いきさつを伺いました。
聞かなければよかったんです。
「この前、骨董品とか、茶道具とか整理して、たまたまこれ一つが残ってたの」
「こういう物って、お宅も買うんですか?」
買いますとも、スーパードライよりは、遥かに出会いたい、買いたい品物なんです。
手あかの付いてるくらい使い込まれ、槌目の肌色の黒さに渋さが出てます。

玉川堂の茶入の買取

玉川堂の茶入の買取

欲しがる人いの多い品物の一つです。
嬉しさよりも何と無く悲しい出会いです。
奥様へのコメントは無しにして、スーパードライが悲しむような金額で買取させ頂きました。
奥様のちょっとびっくりのお顔を後にして、再び日曜の山手通りへ。

今日は何故か銭湯が混んでました。
缶ビールと世界陸上で、今日の疲れを取りたい私。

100メートルの決勝。
10秒足らずの熱い褐色の戦い。
負けましたがガトリンのはち切れそうな筋肉と、輝くような、渋い黒い肉体に久しぶりに感激しました。
今日は黒に感激の一日でした。

板橋区赤塚で、骨董品の買取。

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肩を痛めてからは、整形外科に通い、リハビリを受けるのが店の休日、火曜日の日課になりました。
日課になって結構過ぎました。
「今日で5回目になります。」
ヒアルロンサンの注射です。
「もう5回ですかー?。。。」 肩に打たれてます。
実を言いますと、内心、その注射の効果に疑心が生じてました。
「所で、木村さんって、カルテの年齢に間違い無いんですかー?」
黒縁の眼鏡のオカッパの丸顔の担当の女性が、足を一歩引きながら、私に尋ねます。
「?」「どういう事ですか?」
「いや、チョッと、」
私が年相応に見えないらしいんです。
正直、見渡したところ、私は若い方の患者かも知れません。
「もっと年上か?それとも?」
「カルテの年齢よりはるかにお若く見えるもんですから。。。」
そういう言葉はも少し早めに聞きたいものです。
この間の治療の効果に疑心の私は、内心、通院も暫く様子を見ようと思ってました。

簡単です。
終わってみると、盆休みの次の火曜日の予約が、済んでました。
病気とか怪我には実はこんな簡単な言葉が、薬とか治療よりもはるかに効果が有るのかも知れません。
黒い眼鏡の、名前は分かりませんが、担当様の言葉に、痛い肩が喜んでます。

今日はもう一つうれしい話。
板橋区赤塚でお会いしたS様、有難う御座いました。
年齢も私と同じくらいの男性の方です。
手の中の当店のチラシは5年前の物でした。
それで私を呼んで下さり、多分、父上が大事にされたものだと思います。
私の好みにぴったりの、箱の入った骨董品類を、私の提示の金額でお譲り頂きました。
私の好きな物が何点か有りました。
七宝で彩られた、銀製のこの酒器は古さが有りとても気に入ってます。

七宝仕上げの銀の酒器

七宝仕上げの銀の酒器

暑い中、何時間もお付き合い頂き、冷たいお茶まで頂き、安普請のしもた屋見たいな、当店のホームページにお褒めの言葉まで頂き、大変感謝いたしております。
今まで、女性の方から、励まされた事は何度か有りましたが、S様の様な、男性の方からのお褒めのお言葉、大変感激しております。
今日も暑さは半端じゃありませんでした。
水風呂から上がった後の冷たいビール、しばし、暑さを忘れさせてくれました。
整形外科の黒い眼鏡の方、板橋区赤塚のS様、有難う御座いました。

今日は暑さの店で、【古い人形】達の【買取】でした。

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今日のような、全てが暑く、気だるく、重たい日、一番は、水風呂に冷たいシャワー。
早めに店を閉め行きつけの銭湯へ。
相撲中継中でもあり、静かな湯船を期待して。
ところが何故か、いつの日も人が少なく静かな銭湯が、今日は人がいっぱい。
水風呂目当てで来たものの、水風呂に中々隙間が出来ません。
熱いバブルを浴びながら、横の水風呂を眺める私。
今日は何と無く、皆様、水が恋しい日だったのかも知れません。
出て見るとまだ相撲の中継中。いつ見ても似たような千秋楽の場面。

暑く気だるい今日の午後、 店に連れて来られたのがこの人形たちです。

「人形、持って来ても良いですか?」
「人形に依ってですけど、、、」
で、待つこと小一時間。
ドイツ製の車に乗せられてきました。
胡粉の雛人形、加賀人形、獅子頭、銀製の小槌、唐金の牛の香炉、馬の置物、その他行き場の無い人形が何体か。

唐金の牛の香炉と、馬の置物

唐金の牛の香炉と、馬の置物

汗の引くようなサプライズは有りませんが、幾つかは眺めてる間だけは、一瞬、午後の暑さを忘れさせてくれました。
車の御主人は、如何様に処分した物か、困っていたそうです。
この暑さの中、連れて来られた人形達。さっそく新しい嫁ぎ先を探すのが私の役目です。
加賀人形の2体が暑さの中けなげに見えました。

新宿区払方町で銀瓶の買取。肌掛けタオルも、そして。

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平河町を後にし、四谷見附から外堀通りを右折、、市ヶ谷を右に見て、田町の先を左に曲がれば払方町。
昔は大名屋敷の街らしく今でもとても静かです。
白いワンピースのいかにもふくよかなN様に迎えられました。
主に買取したのは、肌掛け、タオル、シーツ、毛布等ののいわゆる贈答品類。
車の後ろにあふれるくらいの量です。
お支払いをしながら目に留まったのが此の銀瓶でした。
裏にへこみが有り、ふたもへこんでました。
銀瓶の買取

贈答品と変わらぬお値段でしたが、気持ちよく譲って頂きました。
支払を済ませた私の目にまた、ちらっと映ったのが、此のブロンズ2体です。
玄関のドアを開けて手が届くような場所で、出会えるとは思ってませんでした。静かにたたずんでました。

確か富永直樹のボジョレーの娘だっと思います。
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さらに静かだったのが此の2匹の猫たちです。玄関のたたきに敷かれた絨毯の上でこちらを眺めてるのです。
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いつ頃、いくらで買われたのか聞いてみました。
一時はかなりの金額で取引されていた作品たちです。
是非譲って下さいと言うには、もう少し時間がかかりそうです。
とても良い物たちを見させて頂きました。
新宿、払方町のN様、有難う御座いました。

埼玉県、朝霞市に有りました。銀の薬缶。

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今日は埼玉県の朝霞に来ています。
店の近所の不動産屋さんの、懇意にしている営業のYさんから、「余りいい物は無いと思うけど行ってみる?」と勧められたのが今日のお客様です。
朝霞の市役所の近くの、青い生垣の、庭が砂利引きの平屋の古いお宅でした。
旦那さんは80くらいの、小柄な方で、座敷の座イスに座ったままで、玄関に出られた奥様に事情をお話しすると、奥から持ってこられたのがこの銀の薬缶でした。
いずれお住まいをYさんに頼んで、整理する予定だそうです。これも、もう要らないとのことす。たぶん、囲炉裏に掛けられて、普段使いで、使われてたと思います。
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煤で変色し、純銀の刻印を探すのに苦労しました。
昔納屋だった所に古い本雑誌とかが山の様に有ったらしいですが、資源ごみですべて出されてしまったとの事でした。
この薬缶も近々、処分するところだったそうです。
着物が有りましたが、殆ど資源ごみの類です。
男物の大島の綺麗なところを5,6着探して、殆ど薬缶の分としてお代を差し上げると、こんなにもらえるの?と、ほほに両手をあて、大げさなくらい、喜んでくれました。
私も喜んで荷物を車に積み込み、雨の朝霞を後にしました。
Yさんと、朝霞のM様御夫婦、本日は有難う御座いました。

豊島区、目白で、純銀銚子の買取

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銀の薬缶が有るんですけど。
当店のチラシを見たお客様からの連絡でした。
こういうアイテムのお問い合わせの時は、アクセル踏む足にも力が入ります。
豊島区目白5丁目、当店のすぐ近くです。
引っ越しの準備中の60代の奥様からのお電話でした。
私の妹に似た一見気が強そうなお方。

気を引き締めていざ入口へ。
玄関口に、お椀、お盆、お重、コーヒーカップ、グラスの入った箱が山積みになってました。
この手合いは、最近相当の数が無いと、中々ご希望の金額を払えない場合が多いんです。
まとめておいくらですよと支払いを済ませ、山を全部片づけた後、最後の畳の上から出てきた品がこの桐の箱に納められた、純銀の銚子でした。

IMG_2317IMG_2319IMG_2320此のつまみは素敵ですね。
普段使いで使われていたのか、かなり汚れが目立ちます。
しかし私の好むアイテムの一つです。
先程のお椀達よりははるかに高価なお値段で買い取らせて頂きました。
欲を言わせてもらえばもう少し時代が有って、表面に造作の有るような、銀瓶と出会いたいものです。
それでも私には久しぶりの出会いでしたので、奮発の買取でした。
お支払いを済ませて、荷物を車に積み込むときに奥から聞こえた言い争うような声。
先程ちらっと見かけた40位の息子さんでしょうか?
くわばらくわばら、おかげさまで早めの帰還となりました。
買取には色々な場面に出くわすことが多いんです。目白のM様、有難う御座いました。