練馬区向山の、【引越しのお手伝い】、【バーボンの買取】

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今日の暑さ、本当に、危ないと感じました。
体の中の水分が全て出つくしてしまうのではと思うような、練馬区向山の、お昼過ぎの3時間でした。何しろ広いお宅です。引っ越しをされるので、値段がつく物が有れば、全てお願いしますとのこと。お若い、ごきょうだいか御夫婦か、さだかではありません。こちらも確認の余裕が有りません。古本、着物、タオル、食器、花瓶、茶道具、額、お酒等、手当たり次第に一か所に集めました。階段で何回か足が滑りました。何故か窓が閉めっぱなしなんです。エアコンも効いてません。作業から一時間ほど過ぎて、冷たいお水が届きました。まさしく生きた心地を実感しました。
品物はかなり仕分けされた後でした。
残念ながら、サプライズには出会えませんでした。
お値段は何とか折り合いがつきました。
一人で荷物を積み込む貧乏会社の切なさ、よりも、背中を襲う、練馬の熱波。着ているもの、ひとつ残らず汗でグショグショ。
店に戻っても荷物の整理が出来ませんでした、今日は。
どこかに小さな銀の急須を入れたつもりが見つかりません。
珍しいバーボンを見つけ、本日の作業は、終わりに致しました。

バーボンウィスキーの買取

バーボンウィスキーの買取

この暑さのさなか、引越しされる練馬のM様、ご苦労様です。
当店のチラシをご覧になったとの事、今回は有難う御座いました。

小平市での、【食器】、【贈答品】、【レコード】の買取

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灼熱の新青梅街道、いや、真夏の新青梅、炎天、熱、何と形容すればよいのか、とにかく太陽の力の絶大さをフロントガラスからの光に感じながら、昼下がりの新青梅をひたすら西へ、目指すは小平。
「ホームページを見て、貴方に来てほしいの」
うれしいお誘いです。
道の両脇の、濃い緑の中に、時たま顔を出す百日紅の桃色の花色に、ひと時の安らぎを覚えながら、必死に走り、たどり着きました。

小平霊園の緑を抜け、西武線の踏切を超えた、緑の濃い住宅街の中の可愛らしい一戸建ての、S様のお宅へ。
良く冷えた麦茶を頂きながら、お話を伺いました。
先月で旦那様の一周忌が過ぎ、心の踏ん切りがつき、お荷物を整理なさりたいとの事でした。

御本人も心臓が弱く週に一度は、病院に通ってらっしゃるとの事ですが、とても肌のお綺麗な、昭和一桁にはとても見えない素敵な奥様でした。

取敢えず今回は、かなりの数の贈答品、食器類を頂くことになりました。
一つ一つ封を解く私の手元に、S様の暑いまなざし。
数にして100点以上の箱を開けさせて頂きました。
残念なのが殆どの物が、今では、どちらのお宅にも有る物ばかりでした。
人様が欲しがるものではないのです。
評価は、さびしい物です。
S様は心地よく納得して下さいました。
私のワンボックスが、箱であふれました。
私の体からも汗があふれてます。
最後に、食器の奥から出てきたのがこのレコード達です。

今では懐かしい一枚になりました。

今では懐かしい一枚になりました。

矢張り、高価な査定が出来る物ではありませんでしたが、何枚か、私が聞きたい物が有り、頂いて帰りました。

手入れの行き届いた可愛い庭が印象に残りました。
一本の小ぶりの百日紅の木に咲く、桃色の花がとても爽やかな、小平のS様との出会いでした。
着物と茶道具の整理がついたら又お邪魔をさせて頂くことになりました。

S様、本日は有難う御座いました。

新宿区坂町で、【洋酒】、【サントリー山崎】の買取でした。

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ひもが半分解けた新聞紙の塊、紫色の古いラジカセ、黒いヘルメットなどが無造作に置かれた、体がやっとすり抜けられる、薄暗い、踏むと音の出る、濃い茶色の木製の階段を2階へ通されました。洗い物がヤマになってる流し台を右に見て、笠の無い裸電球の光に誘われ、遮光のいかにも重そうなカーテンのかかる部屋に通されました。

「病気の者が寝てますが、買取は可能ですか?」
昨日の夕方、若い女性の声のお電話でした。
確か、東の空に現れた鮮やかな虹に見とれていた私の口からは「問題無いと思います。」
虹の色と、女性の声、しっかりと今日の現場の住所がメモされてました。

裸電球の部屋の隅の畳の上には布団が一つ。上には紫色のタオルケット。
タオルケットの中には人の気配。かすかに聞こえる息の声。
女性はやや疲れた感じの、30前後のグレーのスェットの上下の方。
顔の小さい、髪の長い、綺麗な方でした。
事情が有り、間もなく、この場を退去するに当たり、買える物が有ればお願いしたいのこと。
寝てる方の枕もとに掛軸らしきものが見えました。
お声を掛けて、枕を踏まぬ様気をつけながら、掛軸の方に向かうと同時に紫色のタオルケットが大きく動き中から矢張りグレーのスェットの男性が、いきなり起き上がるんです。
ほほはコケ、両目が異様に大きく真っ黒な瞳が二つ。
突然で、適当な御挨拶の言葉が見つかりません。
トイレに向かった男性に目をやる私の後ろから小さな声で「父です。癌なんです」
「えーっ!!!」
確かにスェットからは殆ど肉の気配が見えません。
歩く姿が不思議に見えます。
何でこのような方がここに居られるのか、とっさに判断しかねます。

申し訳ありませんでした。
私を呼んで頂いた、新宿区坂町のM様。
私も体調が完ぺきでは有りません。
又今日の暑さも半端ではありません。時間は午後2時ころでした。
私には部屋のほの暗さと、湿気の多さが先程から気になってます。
ここでこれ以上呼吸を続ける事が、私に必要な事なのか、可能な事なのか考えました。
色々な品物に恋焦がれてこの仕事をやってます。色々な方と出会うのも私の仕事の楽しさの一つです。
私は自分の体を思い一つの決断をせざるを得まえんでした。
額の汗をぬぐう私の目の片隅に、本の無い本棚が一つ目に入り、棚には数本の洋酒のボトル。
父上が死ぬほど大事にされたものだそうですが、手放すことに決めたとの事。それがよろしいと思います。

ニッカのウィスキーが有りました

ニッカのウィスキーが有りました

レミーマルタンが有りました

レミーマルタンが有りました

一生懸命買わさせて頂き、父上のもどられる前に、転がるように新聞に躓きながら、細い階段を後にしました。
店に戻り、ボトルを前にしながら、今日の父娘の事が気になります。
ふがいない自分に腹が立ちます。
なぜもう少し、他の物たちに目を配れなかったのか。
M様、本日はお声を掛けて頂き有難う御座いました。
これからの頑張りを願っております。

新宿区で【今右衛門】の買取。神楽坂の3階で。

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温度計の目盛の上昇と反比例して仕事への熱意が薄れてゆきます。
これから少なくとも3カ月、いや、4か月は予測される暑さとの闘い。
それはまさに自分との闘い、歳との闘いなんです。
こんなときに仕事の場面で、お客さんの口から年の話なんかが出て、思ったより、自分が老けてるような表現をされると、その瞬間から、全てのモードは、フリーズ状態、応答なしに、陥ります。
今日の午後、新宿区、神楽坂、M様との出会いはまさにそのような場面でした。
知り合いから、電話番号聞きましたと言って呼ばれた方に向かうときは、アクセルにも自然と力が入ります。
M様に聞きました。
「入谷の知り合いに聞いたのよ」
それだけで私のモードは、ワンランク、アップします。
ところが、お目当ての品物が何もないんです。
「なんで私を呼んだんですか?」
私ももっと確認すればよかったと思います。
神楽坂と、和食器というキーワードに誘われて、狭いコインパーキングに、やっとのことで車を入れて、M様のいる、かなり古いマンションの3階まで、細い階段を上がってきました。
30年ほど自分でお店をやられ、残った食器などを、こちらに運んだので見てほしいとのことでした。
とてもお元気で、これからでもお店を始められそうな方でした。
そんなとき、お互いの年の話なんかしたおかげで、私のモードは急降下です。
悔しくて、殆どごちゃごちゃの食器棚の奥から見つけたのがこの今右衛門のデミタスセットでした。
古伊万里風、染錦金彩のカップ&ソーサー6客です。
私の好きなアイテムです。

今右衛門のデミタスカップ&ソーサー

今右衛門のデミタスカップ&ソーサー

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帰りの階段とコインパーキングの料金が気になります。

御本人もこれがどうしてここに有るのか記憶が無いそうです。
M様の納得の金額で、今右衛門だけを頂いて、夏の日差しの神楽坂を後にしました。

入谷のお客様に感謝しながら。
箱が見つけられなかったのが心残りです。

八王子の御夫婦からブランデー『ヘネシー』・『レミーマルタン』の買取でした。

ここのところお会いする御夫婦がなんとなく全て仲睦まじく、仲が良く、うらやましい限りです。
今週は少なくとも3組の御夫婦とお会いしました。全て、50台とお見受けしますがもしかするとその上かも知れません。
どちらも全て奥方が、お元気で、輝いて、たくましいんです。
目黒のY様、渋谷のI様、練馬のO様。
今週は有難う御座いました。
今日お会いしたのは40代の御夫婦でした。
奥様が何ともおしとやかな。
御主人の大腸に最近、ポリープが見つかったそうです。
やはり奥様の一声で、お酒を断つことに決めたそうです。
40代にしては、頭が薄めのかなり太めの、一見健康そうなお父様。
私も同感です。
出来ればお酒は止められた方がいいと思います。
ついでに煙草も。
私が計算してる間にも、煙草の白い煙が目の前に漂います。

 

ブランデーのヘネシーとレミーマルタン

ブランデーのヘネシーとレミーマルタン

 
ブランデーでは、このヘネシーと、レミーマルタンが私のの好みです。
煙の分、お安くなったわけでは有りませんが、ちょっと辛めの私の金額提示にもお二人の気持ちの良い笑顔が返ってきました。
インターネットで★の数ほどあるお店の中から私を呼んで頂きました。
高速で八王子まで来たかいがありました。
帰り際頂いたアイスコーヒー、喉が喜んでました。
八王子の先、圏央道から八王子西まで、流れの良いゆったりした道のりでした。
たぶん多摩川の支流でしょう、気持ちの良い水の流れと、緑の濃い、初夏の陣馬街道を後にしました。
八王子から私を呼んで下さった、T様御夫婦、有難う御座いました。

 

練馬区早宮で、お酒の買いと入り、そして、ホーローの看板も

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こんな物に出会えると何かほっとします。
古いお酒を買ってほしいと、練馬区早宮のS様からお電話が有りました。
環七を超えてわずかの、緑の多い静かな所、お店から15分ほどで到着しました。
体を壊されて、貯めておいたお酒を処分したいとのことです。
遠い昔、パン屋さんだったそうです。
80は越えたのか、チョッと小柄で、足腰がいやにたくましい、電話の主のS様が、電気の切れてる業務用のビールサーバーから、お酒のボトルを出して居る間、私は2階への階段の壁に貼られてたこの看板に目がとまりました。
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何十年か前、しっかりと釘で留められた、この看板を必死ではがしました。
昔の釘は余りにもしっかりしてます。
なるべく、ホーローが壊れないように、4か所の釘を必死に抜いてる間、お酒の準備が終わったようです。
残念ながら、取り立てて評価したいお酒は有りませんでした。
お酒の買取値段を申し上げて、OKを頂いた後、この看板の買取希望金額をお告げ致しました。
確か、ヒエエーと聞こえました。眼鏡の奥の丸い目が、一回転してました。
もう少し、お安く買えたかもしれません。
ちょっと高く買いすぎたかもしれませんが、買ったお酒が割れぬよう、看板のホーローがこれ以上剥がれぬ様、静かに静かに環七の信号を超えて店に戻りました。
椎名町の居酒屋の親父がこの手の看板に目が無いんです。
どんな顔をするか今から楽しみです。
練馬区早宮のS様、有難う御座いました。

食器の買取。千代田区平河町で。有田、唐津、京焼、織部。

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今日も黒のワンピースが素敵でした。
平河町のK様に呼ばれ、今日も前回と同じ素敵な料亭の素敵な玄関で、素敵な笑顔で迎えて頂きました。4日ぶりです。
前回、源右衛門のお皿を頂いた、残りの和食器の買取に訪れました。
源右衛門のお皿たちは、かなり喜ばれました。
かなりしんどい思いで、集めてみました。写真の食器たち。重いんです。
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有田、唐津、京焼、、織部、志野、デパートで買えば、一枚幾らの食器たちです。
ほかに冷酒用のデキャンタ、グラス類、買取りさせて頂きました。
とてもいい時代の、料理を啄ばむ情景が目に浮かびます。
今回も、SAEKOのエスプレッソを頂きながら、支払いを済ませながらのよもやま話。
食器の詰まった段ボール箱を運ぶ私の姿での、私の年に関するコメントには一言も反駁できませんでした。かなりのショックでした。
今日は長居は無用。
車の周りには駐禁取り締まりの、グリーンのストライプのおじさんの姿が二つ。
次回もお会いする約束を残して、次のお約束の新宿、払方町へと進路変更。
平河町の、今日も黒がお似合いの素敵なK様、有難う御座いました。

 

今日も文京区根津の遺品整理で、古い紹興酒

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明日から解体が始まるので、今日中に来れるなら、どうぞという連絡を受け、先日お邪魔したばかりの、文京区根津のM様宅へ。

遺品整理の続きです。
先日お邪魔した時にどうしても私が気になる場所が有りました。
彫の立派な黒檀の仏壇の周りです。
M様の方では全て整理が済んでいるのを確認後、私のいつもの作業が始まります。仏壇の引出しを開けさせていただきました。
もう使う事は無いという、水晶、メノウ、黒檀の数珠、お香を頂きました。
下の引き戸を開けるとなぜか残っていたのが此の中国産の古い紹興酒でした。

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結構な古さと、陶器の容れ物の絵柄が気に入って、頂戴して参りました。

お店に戻り荷物を整理中に、昔からよく知り合いの椎名町の居酒屋の親爺が、早速目を付け、いくら?と聞いてきましたが、まだ私には譲る気が有りません。
本日も文京区根津のM様、有難う御座いました。