京都丸屋・大木平蔵製のひな人形を買取|東京都中野区の鷺宮にて人形の買取

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中野区鷺宮でひな人形の買取

「来月のお雛様で、要らないんですか?」

手にした小さな箱の中の木彫りのひな人形を見ながら、忙しく動き回る、今日の依頼人のU様に聞いてみました。

「そうねー、飾ってももう誰も見てくれる人もいないしねー。」

となんとなく寂しそうなトーンのお返事。

古い物を片付けたいというご依頼の、中野区鷺宮でのU様宅での一コマです。

叔母様のお宅の荷物の整理だそうです。

整理が終わり次第、こちらに越してこられというので、何となくお忙しいご様子。

詳しいことは聞かずに、出されたものの中で、お値段の付きそうな物達を頂くことになりました。

京都丸屋、大木平蔵製のひな人形

その中のおひとつがこのひな人形でした。

京都で歴史のある、丸屋、大木平蔵製のひな人形でした。

京都丸屋、大木平蔵

京都丸屋、大木平蔵のひな人形

お雛様お二人とも、箱も、とても綺麗な品物でした。

これからの時期、欲しい人が現れそうな気がします。

他に、火鉢やこけしやら頂きましたが、殆ど、この人形のお値段でU様のお宅を後にしました。

春まじかの、冷たい雨の中での中野区鷺宮での買取りでした。

古い物を中心にひな人形の買取ならお任せください

買入れ本舗では、古い物や、新しい物、ひな人形など積極的に買取させて頂きます。

お電話お待ち申し上げます。

電話番号は、0120539455です。

ヘレンド アポニーグリーンの買取|東京都練馬区の石神井にてブランド食器の引き取り

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練馬区石神井での買取り依頼

石神井公園のすぐ近くに、歴史の古い都営住宅が有ります。

今日はそちらで食器の買取です。

間もなく引っ越されるので、荷物を整理なさりたいという、結構ご高齢のK様。

どういう理由でどちらへ行かれるのかはわかりませんが、引っ越されるのはいいことだと思います。

K様のお住まいは、階段での5階でした。

昔よく遊びに訪れた石神井公園。

昔の儘に、水の上にはボートが漂い、深い緑に包まれた、昔ながらの石神井公園。

私の青春のワンスポットでもあります。

ブランド食器の買取

そんな思いに浸る間もなく、私は、K様から買い受けた、食器の入った段ボール箱を抱えて、階段の5階を、5往復。

今日も額から汗が落ちます。

「次に移るところには入りきらないのよ!」

若いころに買われて、結局、数十年置きっぱなしだったそうです。

ヘレンド アポニーグリーンを買取

食器には古くてもよい物がたくさんあります。

写真のヘレンド アポニーグリーンカップソーサーもその中の一つです。

使われた後もなくとても綺麗な品物でした。

ヘレンド アポニーグリーン

ヘレンド アポニーグリーン

私の好きな1品です。
頑張って買わせて頂きました。

石神井のK様、素敵な品物、有難うございました。

桜の時期の石神井公園も私は好きです。
間もなくです。

もう明後日は節分でした。

古い食器やブランド食器・和食器の買取はお任せ下さい

買入れ本舗では、練馬区をはじめ、東京、近郊で食器の買取を行っております。

和食器、ブランド食器、古い食器など、どんなものでも結構です。

お電話お待ちいたします。

電話番号は0120539455です。

昭和終わり頃の文房具をまとめて買取|千葉県市川市の文房具屋にて不用品片付け

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千葉県市原市での買取り依頼

「古い物、買ってくれますか?」

そんな電話を頂いたのは、千葉県市原市にお住いのM様からでした。

久々の京葉道路を走ることおよそ65㎞。

思ったより早く着いてしまって、待つこと約10分。

病院から帰られたというM様が開けてくれたのは、元は文房具屋だったという小さなお店でした。

壁に1枚、昭和50年に開店した時のお祝いの色紙が飾られたままで、4年ほど前にシャッターを下ろして、いよいよすべてを片付けたいとのことでした。

古い文房具屋

古い文房具屋

残念ながら、止められてかなりに時間が過ぎ、めぼしい物は殆ど無く、相談の主な内容は片付け費用の見積もりでした。

すべての物を処分なさるというお話を聞きながら、まだ使えるものを一生懸命仕訳をし、片付けのおおよその見積金額をお伝えし、あとはご返事を待つことに。

古い文房具の買取

結局、昭和の終わりころの、古い鉛筆や、ボールペン、昔懐かしい、けん玉、駒、下敷き、定規とか、竹ひごなどを買わせて頂きました。

表通りはとても静かな街並みのM様のお店。

40年の間営業された間には、おそらく店の中が小さな学生たちであふれてた頃もあったと思います。

時代の流れ、哀愁を感じる、今日のM様のお店との出会いでした。

静かな市原

静かな市原の街並み

今日の夜は、雨か雪になるかもという話。

早めに、静かな、市原の街を後にすることにしました。

昭和時代の品物の買取ならお任せください

買入れ本舗では、昭和の頃の品物、古い物、珍しい物を、高値で買わせて頂きます。

どんな物でも、お声をおかけください。

電話番号は0120539455です。

塗物・茶道具の買取|神奈川県平塚市にて引き取り

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神奈川県平塚市での買取り

小田原厚木道路の平塚インターの料金所を出ると、目の前に現れた真っ白い雄大な富士。

ここから眺める富士がこれほど素晴らしいとは初めて知りました。

さすがに昔から、富士の絵に縁の深いところです。

写真を撮れなかったのが残念です。

そんな富士の姿を眺めながら、高低差の激しい最近開発されたような舗装路の頂上あたりに、今日のお客様、U様のお宅が有りました。

石の階段

石の階段

インターフォンを鳴らして門を開けると、目の前に現れた石の階段。

数えると21段ありました。

塗物・茶道具の買取

上がりきって、出迎えて頂いたU様に案内されて、更にお二階のお部屋まで上がって出会ったのが、写真のいわゆる塗物、お茶椀達でした。

見ると、昭和40年、東京オリンピックの頃購入されたというお稽古用の抹茶茶わんと、塗物のお椀が数点。

これが今日のメインでした。

今まで大事にされて来たお品物。しかし正直、全て、おいて帰ろうと思いました。

こういうことは私たちの仕事では良くあることです。

結局無料ともいかず、U様の納得頂ける金額で折り合いをつけ、全てを頂くことになりました。

U様もご存知です。半分は、断捨離のお手伝いでした。

2階から1階に荷を降ろし、さらに21段の石段を結局6回往復して荷物を車に積み込み、額から流れる汗をぬぐおうと首をあげると、遠くに湘南の海を望む広大な景色。

遠くに見える湘南の海

遠くに見える湘南の海

今日は雄大な富士と、はるかに見える湘南の海に免じて気持ちよく帰ります。

今日お邪魔したところは平塚市日向岡。

爽やかな風がほほに当たります。風を見ながら、ここにお住いの方々のお気持ちが良く分ります。

日向岡のU様、今日は大事なお品物有難うございました。

不用品の売却処分・断捨離のお手伝いはお任せ下さい

買入れ本舗では、東京は勿論、神奈川、湘南、平塚など、東京近郊への買取を強化しております。

不用品の売却処分、断捨離のお手伝いなどの場合にはお気軽にお声をおかけください。

電話番号は0120539455です。

ヘラブナ竿(和竿)の買取|東京新宿区の市ヶ谷仲之町にてお引き取り

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新宿区市ヶ谷仲之町にて出張買取のご依頼

『古い物を買ってください』

というご依頼で、東京都新宿区の仲之町に出かけました。

古い着物とか、古いそろばん、中々値段のつけにくい品物が多い中で、もう多分手にすることもないだろうと、玄関先に出されたのがこの釣竿たちでした。

釣竿の買取

50年以上大切にしてこられたと言う、手放すには悲しすぎる品物だと思います。

もう竿を握ることはないだろうと仰るT様を前にして、私の指は袋のひもが上手く解けません。

中には、好きな人にはよだれが出そうな作品もちらほら。

孤舟とか、源竿師など。

ヘラ好きには懐かしい名前が有りました。

和竿 ヘラブナ竿

和竿 ヘラブナ竿

和竿 ヘラブナ竿

和竿 ヘラブナ竿

今年85歳を迎えられるという仲之町のT様、私の提示の値段に心地よく応じてくれました。

大事にしてくれる次の釣り人を、必死に探します。

帰りの車では、天覧相撲が放送されていました。

50年以上も釣りを愛されてこられたT様。

人の生きざまに触れる私らの仕事。

釣竿の様に末永く、力強く、しなやかに生きていければと思わせてくれる、新年の釣竿の買取でした。

遺品整理や不用品の片付けは買入れ本舗にお任せください

買入れ本舗は、遺品の整理、不用品の片付け、釣竿の買取など、あらゆる場面に対応のできる、安心のお店です。

お電話お待ちいたします。0120-5394-55

平成最後の買取。新宿区西早稲田で【ロレックスサブマリーナ】の買取

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西早稲田での不用品処分

師走の終わりだというのに、少し動くと、額から汗が噴き出るような、今日の天気。

年内にどうしても片付けたいお部屋が有るというので、西早稲田は都電の面影橋のすぐ近くのT様のお宅に到着したのは午後の2時少し前。

新年早々、急に娘様がお戻りなるのでどうしても一部屋開けなくてはということ。

この時期の不用品の片付け、処分はかなりしんどい物が有ります。

でも私は一生懸命お手伝いいたしました。

2トン車に半分ほどの、古い箪笥と、ベッドと、健康器具や、家電など。

今日の気候でこの作業はかなりの苦痛でした。

ロレックス サブマリーナの買取

作業にかかる前に、

「この時計も買ってくれない?」

と、ロレックスのグリーンの箱を見せられるまでは、頭の半分はポケットの中の車のキーに行きっぱなしでした。

箱を開けて中身を拝見して、お値段の交渉をして、T様からOKのご返事を頂いてからは私の両手は必死に荷物の積み込みを始めました。

時計は傷もなく、保証書の付いた、箱の付いた、とても綺麗な物でした。

もう一つはコピー商品で、頂くことになりました。

真冬とは思えないほどの汗をかきながら、お代を清算して、T様のほっとしたお顔を眺めながら、時計の箱を胸に抱え、T様のお宅を後にしました。

遺品の買取

時計は、亡くなられた旦那様の遺品でした。娘様と相談して、手放すことになったそうです。

ちょうど私の欲しいアイテムでした。

新年からは、旦那様の代わりに私の腕で、大事にしてあげるつもりです。

ひとつも押し迫った雰囲気の無い、今年の年の瀬。

平成最後の12月もあと僅か。

最後に素敵な贈り物。西早稲田のT様有難うございました。

創業35年、安心の店、買入れ本舗

買入れ本舗は、遺品の整理、不用品の片付け、ロレックスの買取など、あらゆる場面に対応のできる、安心のお店です。

来年も宜しくお願い致します。

今年は有難うございました。

可愛いジュモーとの出会い|神奈川県横浜市港北区でビスクドールの出張買取り

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埼玉県戸田市からの最初の買取

東京を離れて、初めての買取でした。

今の戸田市は川の多いところです。

今日向かったところは、多摩川の先、横浜市港北区のひっそりとした、緑に包まれた古い建物に住む、少しご高齢のご夫人様。

今まで趣味で集められたいろいろなお人形の整理をなさりたいとのことでした。

ビスクドール、ジュモーの買取

これはジュモーなのよと言いながら、最初に出会ったのがこの人形でした。

 ビスクドール・ジュモー

他にお部屋を眺めると、似たようなお人形さんが10体前後。

相当人形が好きな方で、長い間、寝食を共にしてきましたが、今後のことを考え、早めに、新しいご主人様を探そうということでした。

一人ひとり抱きかかえながら顔を見ながら、行き先が頭を巡ります。

大事にされて来ただけあって、みんな可愛らしい顔に、綺麗な瞳。

娘を嫁に出すような気持ちで、一生懸命買い取らさせて頂きました。

まるで嫁に出すようなお顔の、今日、私を呼んで下さった、横浜のW様。

最後は、悲しい表情の中に、笑みを含んだお顔で、私と、お人形の乗った私の車を見送って頂きました。

日本人形・西洋人形はお任せください

買入れ本舗では、ジュモーをはじめ、あらゆるビスクドール、日本人形、西洋人形等の買取に力を入れております。

文京区目白台で、【人形の買取】、【ジョゼッペ アルマーニ】の買取

人形によっては、皆様に喜んで頂けるような買取りも可能です。

お電話お待ちいたします。

久しぶりの徒然暦。

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東京から埼玉へ!

25年続けた、東京豊島区のリサイクルショップ。

今年の春から閉店の準備を進め、今年の夏の暑い盛りに、長く重いシャッターが下されました。

こじんまりした店では、最近の時流には乗りきれず、さびしいけれどお店での買取り販売をあきらめました。

埼玉県戸田市には、20年以上付き合いのある、古物の市場が有ります。

たまたまその近くに一軒の出物が有りまして、これからは、そこを拠点に、今まで通り、今まで以上に、出張買取りに力を入れて行こうと思います。

今までも多くの方から様々なものをお売りいただきました。

これからも買入れ本舗は、夢を求め夢に出会えるよう走り続けます。

古美術品、骨董品 古道具、ブランド品、全てのリサイクル品、お売り下さい。

皆様からのアクセスお待ちいたします。

写真の時計は、今年の初めに出会いました。

100年以上前の物です。立派に動きました。

買入れ本舗も、真似が出来ればと思います。

倉庫整理中に出会った「小松均」の作品|中央区日本橋で木版画の買取

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日々のこなさなければいけない業務の数々。

なんとなく忙しかった私は、ちょっと気分の転換が必要だと感じてました。

ある脳科学者が

「場所と雰囲気を変えることにより、新しい発想が芽生え、すべての仕事にプラスの作用をもたらす」

そんなことを小耳にはさんだとことがあります。

 

中央区日本橋に倉庫の整理・片付け

中央区日本橋

気分を転換するには、いつもと違う街並みに身を置くのもしかり。今日のお客様からの出張依頼の場所は東京のど真ん中。

わたしの気分を盛り上げてくれるには、うってつけの場所です。

この町はすれ違う人も、そして車も気品を感じるというか。私が住んでる町とは、一味ちあう風情を感じるこの場所は、好きな街のひとつです。

お伺いしたのは、中央区日本橋。

自宅を売却されるにあたり、敷地内にある倉庫を整理して欲しいという依頼です。

 

倉庫内で小松均の作品との出会い

そして私は薄暗い倉庫の中で、まだ初秋の暑さの残る中、額に汗をつたわせつつ、一人、品物整理です。

そこで今日はこんな”大和撫子”との出会いがありました。

暗い倉庫内の、ずいぶん昔に組まれたと思われる木製の棚の上に額がひとつ。

小松均の版画です。

私の記憶が確かなら3年前の丁度今頃、小松均作の別の版画を新宿の神楽坂で出会った記憶が蘇りました。

あれから3年、久々の出会いでのちょっとした興奮により、さらに額からの汗が滴り、いったん倉庫から出て、少し大きめの深呼吸。

人が滅多に入らない暗い倉庫の奥のでじっと待ってたんですね。

初秋の澄んだ陽の目に出会うのを。

 

小松均の版画

この子も、この世に生まれ、かなりの年月が経ってると思います。

小松均と言えば、別名「仙境の画人」と言われるほどの人物。

京都近郊の大原に住み、大原の風景を題材にした作品を多数残してますが、最終的には「文部大臣賞」を受賞するなど数々の功績を残してます。

「写実を尽くして写実を捨てろ、しぜんを追求して自然を離れろ」

この思いを胸に、墨線による表現を模索し力強い独自の作風を確立していったのが特徴なんです。

小松により、命を吹き込まれたこの版画の女性は、久しぶりにこの世を見てどんな気持ちでしょう。

 

思い切った査定

倉庫の整理も終わり、依頼を頂いた奥様とお茶を飲みながら小休憩。それとなく、私が一番気になっていた版画の話をすると

「持って行って下さい。早めに色々な整理をなくちゃならないの」

売却が決まり、その後の解体などの予定が、間もなく迫ってるとのことでした。

私も大分奮発させて頂き、引き取らせて頂きましたが、後から「ちょっと頑張りすぎたかな」と少しだけ後悔。

しかし奥様は満面の笑み。

仕事を多くこなしてればこんなことは良くある、と自分を慰めて(笑)

 

良く晴れた夕空に、風で流れる大きな雲がひとつ。

そいうえば、8月の雲は遠目に積乱雲とわかる渦を巻いたような雲が多かったんですが。

もう終わるんですね、夏が。

四季の移り変わりが年々早く感じる今日このごろ。

日々の業務ですこしだけ刺激が欲しかった私は、この日本橋の1コマで普段の私に戻れた気がします。

 

木版画などの引き取りはお任せください

今回のような小松均などの作品はコレクターの中でも今も根強い人気を保っております。

買入れ本舗では、東京都内近郊での、著名な作者の作品の買取に力を入れております。

初秋に出会った「ヒロ・ヤマガタ」|杉並区南阿佐ヶ谷にてリトグラフの買取

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「この額に入っている立派な山は?」

広く、良く整理された玄関に掛けられた大きさ10号くらいの額に、晴天に彩られた雄大な山の写真に思わず目を奪われました。

「福島の会津磐梯山なんですよ」

遠い記憶の引き出しから、若いころ友人と一緒に登った記憶がフラッシュバックで蘇りました。あまり良い記憶でなく、足を引きずりながら登ったあの頃(笑)

「亡くなった主人の実家が、福島なんです」

 

杉並区南阿佐ヶ谷でのご依頼

杉並区南阿佐ヶ谷

今日は、9月に入ってすぐお電話を頂いた、南阿佐ヶ谷にお住いのS様宅にお邪魔しました。地下鉄丸ノ内線の「南阿佐ヶ谷駅」から程なくにある閑静な住宅地です。

恐らく築30年は過ぎているであろう立派な木造住宅。

庭にはお手入れが行き届いた植栽が、元気に葉を広げてました。
紅葉前の紅葉かなんかでしょうか。

私の好きなロケーションのひとつです。

随分と長く付き合っている我が愛車を停めて、ドアから降りると石垣の塀にトンボが2匹。
そういえば、ここ最近は夏の暑さから、秋の雰囲気に様変わりした気がします。

時間が経つのは早いものです。

 

インターフォン越しに奥様の声。

落ち着いた、それでいて愛嬌のある声に誘われて、ご自宅へご案内頂きました。

「どうぞお上がりになって。」

中は現代の叡智を駆使した、バリアフリーが行き届いてます。花柄のスリッパに替えると、テーブルの上には一杯の冷たい緑茶が私が待っててくれました。

有りがたい事です。

 

ヒロ・ヤマガタとの出会い

ヒロ・ヤマガタ

アンティークの箪笥は丁重にお断り致しました。着物はタンス一棹から、大島、単衣など、約10着ほど、頂きました。

そして、床の間には古い額に入ってある絵がふたつほど、ひっそりとこちらを見てました。亡くなった旦那さまが、まだ働き盛りのころ、美術好きの友人から購入して大切にしてた物だそうです。

「お父さんの趣味のものだったんだけど、特に場所も取らないんでそのままにしてたんです」

最近ではそんなに売れる物では無いと思ってたそうです。

然し、よく見るとひとつは「ヒロ・ヤマガタ」のリトグラフでした。

ヒロのシルクスクリーン技法を用いた、鮮やかな色で描かれた色合いの絵が、異国にでもいったかのような錯覚を覚えさせます。

日本ではこのような、カラフルな色使いの版画があまりにも有名なんですけど、世界のヒロヤマガタとしては、レーザーやホログラムを使った作品の方が評価が高いんです。

「この絵を見て、お父さんいろんな場所に行きたがってたんです」

旦那様は、生前、足が少し不自由だったそうでどこに行くにも制限があったとのこと。昔TBSかなんかで放送されてた「世界遺産」という番組や、その他旅行関連のテレビが好きだったんだそうです。

 

奮発して、私なりの高額査定

ちなみにこの「ヒロ・ヤマガタ」の作品、一時かなり高価で取引されました。誰でも欲しがりました。

値段によっては、この思い出の詰まった絵を手放しても良いというお話。

先ほど見た会津磐梯山の広大なカットを思いながら、私も目いっぱい、心を広く、奮発してみました。

帰り際の玄関前で奥様の柔和な笑顔、そして「ちょっと雰囲気の飲まれたかな(笑)」という私の心に一抹の不安。

何故か今日、ここで出会ったヒロ・ヤマガタは何を意味してるんでしょうか?もしかするとたまには仕事を休んで、思い切って旅行でも行ってみたら、なんておてんとさんが言ってるのかもしれません。

すぐにはいけなかもしれないので、今日は行きつけの銭湯でも行って富士山でも眺めて一息つこうと思います。

 

そんな初秋の1日でした。