不用品の整理中に出会った今右衛門・柿右衛門の皿|新宿区牛込神楽坂にて陶器の買取
新目白通りを直進して、江戸川橋の交差点を右折、そのまま真っすぐ牛込天神町の交差点まで走り、小細い道をつたった古い木造の一軒家。
なんとなく、昭和の雰囲気が漂う庭を通り、インターフォンをプッシュ。
お出迎え頂いたのは、もしかすると私と同級生かなと思われる素敵な奥様でした。
「あの、失礼ですけどお生まれはいつ頃ですか?」
失礼も承知で勇気を出して尋ねてみました。
今回のお客様、新宿区牛込神楽坂にお住いのS様。昭和19年7月のお生まれだそうです。
私のカンだと、恐らくお一人暮らしのご様子とお見受けします。
年齢も73歳になり、なんとなく身の回りの整理を始めたいと言う事で、部屋の整理をして欲しいとの事。
古い本と半地下の倉庫の整理
10年前に亡くなられた5歳年上の旦那様が、所有されていた
- 古典文学全集
- バース著作集
- 加藤周一著作集
など、その他にも本棚にびっしりと詰まった本の整理からのスタート。
この手の本は、正直私も、到底欲しいとは言えそうもない品物達ですが・・。
そのほか、半地下の倉庫も整理させて頂きました。
丁寧に正しく整理のお手伝いです。
今右衛門と柿右衛門との出会い
都内の最高気温が9℃という中、私の額に薄っすらと汗が滲み始めた頃、
奥様から「ついでにこれもお願いします。」との声が。
テーブルの上に目をやると見慣れた桐の箱が2つ。今右衛門と柿右衛門の箱書があります。数の多いシリーズなんですが、私の好きなアイテムの一つ。
今右衛門
柿右衛門
ちなみに陶器は日々の手入れやメンテナンスが不可欠なんですけど、どちらも汚れ、ヒビ、キズ、デザインの擦れ、欠けもほとんどなく良好な状態でした。
ついでに他の食器類もお願いと言われて、
ロイヤルコペンハーゲンやノリタケの皿やカップなどを頂く事に。
奮発して買取り
トントン拍子に話が進むとき、一番に思い浮かぶのが、お引き取りさせて頂いた後にやっぱり返してほしいなんてことがあるんです。
私も念押しで
「ホントにいいんですか?」
と何度か確認させて頂いたんですが
「もういいんです。それに早く終わらせたくて」
本の整理、そして倉庫の整理を気に入ってくれたご様子。
今回は私の中で大分奮発した形での買取金額になったんですが、奥様も最初は「いいのよ気持ちだけで」と控えめの様子だったんですが、半ば強引に受け取って頂きました。
帰りの車は、引き取った本や不用品の重量で車のフットワークが重いの感じながら千川へ。
2018年最初の新宿での買取回収でした。
S様、今回はお呼び下さり有難うございました。
買入れ本舗では、古い物、古美術品の買取をさせて頂きながら、皆様の身の回りの整理のお手伝いもしております。