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台東区、台東で頂いた、木製の菓子型。

台東4丁目の交差点、紫色のディスカウントショップを左に見て、昭和通りの喧騒からチョット左へ逃げただけで、こんな雰囲気が残ってるんですねー、この町には。
ビルの谷間に時間の止まったままの家が一軒。
表も中もなんとなく全て昭和でした。
19日の日曜日、そちらのお宅から頂いたのが、この、木製の菓子型。
今日やっと目を通すことが出来ました。
昭和の間、沢山のお菓子たちが、この木型から旅立ったのが分かります。
これだけしか残ってないのが残念です。
木型の脇に黒い墨で記された、いわゆるタグを看ると、なんとなくその時と場所にタイムスリップしそうです。
ほとんどが、昭和20年代の物でした。開店祝い、新築祝い、お祭り用、小学校の卒業祝いなど。
みな、丁寧に記されてました。
この二つは昭和7年に作られた木型でした。
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これで造られたお菓子が一体、どれほどの人の口に運ばれたのか。
一つ一つ見てるだけで時を忘れました。
家は近々取り壊されるそうです。
小さな歴史が一つ幕を下ろします。
そんな場面にちょこっと立ち会える、それが私達の仕事です。
金とか銀は勿論お宝です。木にもしっかりお宝の役者が残ってました。
台東のA様、楽しいお宝、有難う御座いました。