板橋区大谷口で、【鉄瓶の買取】です。

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今月はは散々でした。
声無き声の忠告なのか、戒めなのか、はたまた、姿の見えぬ思し召しか?
左の腕が肩から上に上がらなくなりました。
思い当たる節は有ります。
軽く考えてました。
「これは治りません」
練馬区の大学病院の整形外科の一室です。
目の前の若い先生の口から発せられた短い言葉。
池袋の指定された機関で撮影されたMRI画像を見ながらの先生のコメントでした。
「治す方法は手術です」
2時間以上待たされた治療の結果がこの言葉でした。

無情な声に納得できない私は、MRIのディスクを手に店の近所の整形外科医へ。
「これは腱板断裂です」
「切れた筋肉は繋がりません」
かすかな希望は、あっという間に消えました。

これは若くない私への、これ以上体を痛める事の無いようにとの、声なき声の思し召しと、とらえました。
何か方法が有るはずです。
これ以上悪化させずに、再び、腕を上げる方法が。
病院から戻り、定休日の店の片隅で、さみしく、月末の処理中に、「今日は休みですか?」
明けた扉の方から女性の声。
板橋区の大谷口にお住まいの方でした。
「ちょっと来てくれます?」
お邪魔して、頂いてきたのがこの鉄瓶でした。

鉄瓶の買取

鉄瓶の買取

傷が治るほどのインパクトは有りませんでしたが、他にも、畠春斉の朝鮮風呂、柿右衛門の湯呑揃い等も頂きまして、チョッピリ、いたんだ傷が喜んでました。
早くも今年も折り返し点です。
来月からも頑張らせて頂きます。
今月、十分に対応できなかった方が沢山いらっしゃいました。
7月からは肩の傷と相談しながら頑張らせて頂きます。
今月は大変有難う御座いました。

私の好きな街、豊島区千川での、【不用品処分】。

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このところの涼しい夏に感謝です。
お店に何年も通われてる、すぐ御近所の千川町のY様からの御依頼でした。
良く有るお話です。
お母様が、施設に入られるそうです。
隣に有るお母様のお住まいの、いわゆる、不用品の処分の御依頼でした。
途中まで、御自分でやられたそうですがとてもじゃないけど体が持たないという事で、私のところにお見えになりました。

御自分でやられた不用品整理。

御自分でやられた不用品整理。

片付けました。

片付けました。

お断りする訳にもいかず、いとも簡単にお引き受けはしたものの、結局この月、火、水と三日間頑張る羽目になってしまいました。
当初は、一日で終わるつもりが、そんな簡単な相手では有りませんでした。

50メートルは有る細い私道の一番奥の建物でした。
いざ作業を始めようとすると、トラックを止めると、私道の狭さで、他の住民の方にかなりの御不便がかかります。
私道の両脇、入口から、奥まで、12件のお宅に御挨拶と、お願い行脚です。
なかなかしんどい物です。皆様それぞれに、御自分の世界が有りまして、その世界に少しでも入り込むなら、かなり厳しい、お咎めが有りそうで、予期せぬ 難敵にかなりの苦戦を強いられました。
それでも一日での作業の予定が、三日になりましたが、大きなトラブルも無く、無事に終了致しました。涼しさに感謝です。
結局、2トン車で5台の物量でした。幾らなんでも素人の手では無理な作業です。
最後に、Y様の笑顔に出会える事が出来、三日間の埃との闘いも忘れる事が出来ました。

片付け後

片付け後

狭い私道を挟んで長年にわたり、ひしめきあうように自己の生活を守ってこられた方々の、土地、建物に対する執念みたいな物を目の当たりさせられた三日間でも有りました。
心の隅で期待した、お宝には出会えませんでしたが、目に見えぬ、大事な物に出会えたような、私の好きな街、千川のひとコマでした。

Y様、この度の御依頼、有難う御座いました。
まだもう一軒、同じような案件がおありとの事。

御連絡お待ち申し上げます。

今日も台東区で【源右衛門花瓶】の買取でした。

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「売りたい物が有るんだけどちょっと来てくれる?」
何と無く貫禄の有る、多分、御高齢の女性からのお電話でした。
お邪魔したのは昨日と同じ、台東区は東上野、春日通りから清洲橋通りに入ってすぐの、かなり年季の入ったマンションの5階の一室。
あいにく道路脇の有料パーキングエリアには空きは無し。
暫く考え、意を決してハザードを点けてエレベーターへ。
オートロックが無いのが助かりました。
迎えて下さったのは目つきの鋭いお母様。車いすでの対応でした。
頭が下がります。
品物を仕分けする私の背中に刺さる車いすからの鋭いまなざし。
奥にいる息子さんのお手伝いでしょう。テーブルの上には贈答品のひと山、畳に置かれた、毛布タオルの口。桐の箱には着物の一団。
然し、残念なことに、評価の厳しい物たちばかり。
こういう事はしょっちゅうです。
品物を置きなおしながら、下の車が気になります。
せっかく呼んで下さった、体の不自由なF様。
何かを買って帰りたい私に、仏壇の横の黄色い花瓶が、目に入りました。
源右衛門でした。
箱は無いそうです。

源右衛門花瓶

源右衛門花瓶

買取の難しい品物の説明と、源右衛門のお値段の提示を致しました。
目つきの鋭さに似合わず、快く、うんと言って下さいました。
支払を済ませ、コーヒーでも飲んで行けばのお言葉を背に、源右衛門を抱えてエレベーターのドアにまっしぐら。
何とか車は無事でした。
私を呼んで下さったF様、感謝いたします。

店に帰ってみると此の花瓶意外と大きいんです。
20cm位の物は良く有りますが、これは、35cmくらい有りました。
とても良い品物でした。
F様有難う御座いました。

台東区谷中で、【観音様】【菩薩様】【大黒様】の買取。

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今日は久しぶりの谷根千でした。
道灌山下から団子坂下を左折、よみせ通りへ。
相変わらずの人の波。
日暮里駅西口に通ずる細い道からは、あらゆる人が押し出されてます。
殆どは頭に帽子、背には鞄の、御高齢のカップルと、あらゆる国からの年齢不明の男女達。
ここに店を構える人が羨ましく見えます。
そんなよみせ通りから一本入った路地の奥に、可愛い日本家屋がひっそりと一軒。
私を迎えて下さったのは、こんな場面にぴったりの、白いエプロンがまぶしい小柄な女性でした。
私を呼んで下さったいきさつを聞いて、またまた感激の私。
ピカピカの廊下に並べられた”骨董品”の買取の依頼でした。
結局私が連れて帰ったのは、この、観音様、菩薩様、大黒様でした。
象牙、西望、ブロンズでした。

象牙の観音様

象牙の観音様

北村西望作聖観世音菩薩

北村西望作聖観世音菩薩

店に帰り、もう一度、観音、菩薩の意味を検索させられました。
ここのところ体の不調で、何軒かのお客様、お断りしてました。
御不快な思いの方、申し訳ありませんでした。
2週間くらいで、診察券が4枚増えてしまいました。
今日呼んで頂いた、谷中の可愛らしい、T様に感謝しながら、観音様の埃を落としてます。
台東区谷中の、T様、本日は有難う御座いました。

一年振りの赤坂のお客様から【宮永武彦】の買取。

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多分、自分の息子よりは若そうな、今日初めて、診察を受けた、接骨院の先生の言葉。
かなりのショックを受けました。
このところ、何と無く目をそむける事の多かった自分の年、それが正しく自分の、筋肉、筋力の代名詞だったようです。
このところの体のあちこちの痛みで、ついに私も一軒の接骨院の窓口に保険証を出しました。
帰り際には左の肩には青い色のテープが張られてました。生まれて初めてです。
それほど、筋力が落ちてたとの事。
今は、先生の言葉を信ずるほか有りません。
ここは姉が通ったり、体の不自由な母を何度か車で連れてきた場所です。

人生というメニューの中で、仕事は、かなりのウェイトですが、一番は、矢張り、自分の健康だと思います。
私はせっかちで、かなり無理をするタイプです。
そんな私への、大事なサインかもしれません。
そんなところへ、確か一年ぶりのお電話です。
昨年の5月、新宿区の南榎町で呼んで頂いた、K様でした。
その時は、確か、銀製品、鼈甲、金貨、切手、それと、岩橋永遠の日本画を買取させて頂きました。
今回、呼んで頂いた港区赤坂の自宅は、解体なさるそうです。
うらやましいお話です。
3階建ての階段のお宅でした。
又、無理をして、汗をかきながら、品物をおろしました。(やらなければ良い物を、やらずにいられない私です。)
殆どが古い、贈答品でしたが、その中で出会ったのがこの女性です。
サインは宮永武彦、しかし、額装、状態がいまいちで、K様納得のお値段で頂戴いたしました。

笹島喜平の版画

一緒に連れてきた笹島喜平の版画

これらが、何とかいまの私の、体の不都合への良薬になってくれればと思います。
一年ぶりに私の名刺を探して下さった、K様、有難う御座いました。