遺品整理に伴う中国の古墨・硯・筆などの骨董品を買取|新宿区荒木町にて不用品の片付け・整理

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幾分か涼しくなってきた、
8月末日の本日。

白い日射しの中で、
紫の朝顔がほほ笑んでいました。

場所は新宿区荒木町。

かつての花街の面影と、近代の高層建造物のコントラストが不思議と融合したなんとなく懐かしさを感じる場所です。

迎いのうなぎ屋さんの出窓から漏れるランチタイムの香ばしい匂いの誘惑に負けそうになりながら、本日、お声がけくださったM様宅へ。

「何も無いかもしれないけど、とりあえず見に来てくれない?」

一昨日の夕方のお電話でした。

M様、失礼ですけど私よりはかなり御先輩です。今回は、20年ほど前に購入された自宅の中を整理されたいとの事。

そんな私を待っていたのは、
数多くの贈答品たち。

なんとなく覚悟はしてました(笑)

更には奥様の使わないバッグ類、古い人形達もちらほら。

併せて古い棚、机、
諸々を整理なさりたいとの事。

片付ける場合はかなりの費用がかかります。

中国製の書道具との出会い

お見積りの話をしながら、出された品々を車に積み込み、図々しいと思いながら「もう何かありませんか?」と聞いてみたところ、出てきたのがこの中国の古墨や硯などでした。

もしこれがもっと古い時代の物であったなら、かなりのサプライズだったでしょう。

しかしながら、正直なところ友人からお譲り頂いた以上の査定額を提示することは難しい状況でした。

本日の買取品は数えるほどしかありませんでしたが、今後の整理の件も含めて喜んで下さいました。

車を出たとき何処からか蝉の声。

まもなく9月ですか…。

今年もあっという間に過ぎ去ってしまいそうな、時の速さに驚愕するばかりです。

とても静かで素敵な、何となく秋が近そうな新宿区荒木町のM様御夫婦との出会いでした。

不用品処分や遺品整理ならお任せ下さい

買入れ本舗では、様々な事情の不用品処分・遺品の整理のお手伝いをさせて頂いております。

買取が可能なものは積極的に、一生懸命に買わせて頂きます。

長年培った、遺品の整理、買取りの経験をどうぞご利用ください。どんなことでもご相談ください、お電話お待ちいたしております。

電話番号は、0120-5394-55です。

胸像・仏像の買取|品川区南大井にて胸像と仏像の買取

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令和5年、買入れ本舗の最初の買取。

「胸像を買ってください。」の依頼を受けて向かった所は、品川区南大井。

すぐ横を通る新幹線の音を聞きながら私は築40年ほどの古いマンションの4階の一部屋に向かいました。

そこで出会ったのがこの胸像と仏像。他に額縁が数点。

その前に出会ったのが、私と同年配に見えた落ち着いた感じのお父様と奥様。

そして私を呼んでくださったのはその息子さんでした。

うちのホームページを見てからの依頼です。

胸像・仏像の買取

お祖父様の胸像でした。銅製のとても立派な胸像でした。立派な台もついています。

しかし、残念なことにこの胸像を美術品とか骨董品で評価してくれる人を探すのは至難の技です。

そこで私は「他に何かありませんか。」と聞いて、出会ったのが写真の仏像でした。

かなり古そうな観音仏。鉄製でした。

今年最初の出会いなので、頑張って買取させていただきました。

 

大切に古美術・骨董品の買取をいたします

買入れ本舗では、このような仏像・胸像含め、あらゆる古美術・骨董品を大切に買い取らせて頂きます。

お電話お待ち申し上げます。

電話番号は、0120-5394-55です。

 

当店の口コミはこちらです

 

「13代柿右衛門」の鹿紅葉紋絵皿を買取|港区高輪にて不用品処分に伴う古美術品の買取

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今日の都内は最高気温22℃。
春の訪れを思わせる天候に否応なしに私の体が動きます。

どうも暖かくなると 外に出たくなるのは、もはや職業病と言わざるを得ません。

そんな青空の下、私が着いたのは13時ころ。

訪れたのは港区高輪1丁目。

築40年~50年以上住まわれたマンションが建て替え予定とのことで、今回は遺品整理を兼ねた不用品処分でお伺いさせて頂きました。

今回は、東日本大震災の年に亡くなられた旦那様が所有されていたご遺品を中心とした不用品処分。

まずは生前収集されていたという本の整理からのスタートです。

しかしながらこの手の本は到底欲しいとは言えそうもない品物達ばかり(苦笑)

私の額に薄っすらと汗が滲み始めた頃、押し入れの中から見慣れた桐の箱が2つ。

柿右衛門の箱書があります。

数の多いシリーズではあるものの、私の好きなアイテムの一つ。

十三代柿右衛門の鹿紅葉紋絵皿でした。

十三代柿右衛門の鹿紅葉紋絵皿

状態はというと汚れ、ヒビ、キズ、デザインの擦れ、欠けもほとんどなく良好な状態。

さり気なく奥様に「これもいいんですか?」と何度か確認させて頂いたんですが、これまでの片付け・整理を気に入ってくれたご様子だった為、気持ちよくお譲り頂けることに。

その他にはこれといった出会いは無かったものの、それなりに頑張って買取させて頂きました。

帰りの車は、引き取った本や不用品の重量で車のフットワークが重いの感じながら高輪を後にしました。

港区高輪のM様、今回はお呼び下さり有難うございました。

遺品整理や生前整理ならお任せ下さい

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古伊万里「色絵火鉢」の買取|千代田区四番町にて遺品整理に伴う火鉢の買取

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「これはねぇ、うちの父がとても大切にしていた物なのよ」

と言いながら父上の仏壇の横にある押入れの上の中から、両手で重そうに出されて来たのが、この火鉢。

恐らく明治時代に製造されたと思われる
色絵火鉢でした。

伊万里焼特有のカラフルな十錦手と呼ばれる絵付け。

そして 深いブルーがとても映えてます。

今日私を呼んで頂きました、千代田区四番町の大分歴史のありそうなビルの1室にお住まいの、70歳は越えられたでしょう、和服姿のF様。

「うちの娘が以前お世話になったそうで、貴方を呼ぶように、って」

何と仕事冥利に尽きるお言葉でしょうか。

そんな嬉しい一言も手伝いお値段の提示には大分悩みましたが、私なりに奮発して快く譲って頂くことになりました。

最近、中々この手の物に出会えなくて苦労しております。

本日は素敵な物をご手配して下さったF様、
ありがとうございました。

遺品整理・生前整理に伴う不用品の出張買取ならお任せ下さい

買入れ本舗では、遺品整理や生前整理などお部屋の片付けに伴う出張買取の実績が豊富です。

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観音菩薩の仏像や彫刻を買取|豊島区南長崎のアパートにて置物の出張買取

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日差しが目に眩しい初夏の候。

緊急事態宣言が明けてから、少しずつ出張買取で外に出る頻度も多くなってきました。

しかし今日は暑い‥。

朝から30℃近くなっており、殆ども風もなく、
まるで真夏のような錯覚に陥ってしまいそう。

額から止めどなく流れる汗を、持参したお気に入りのタオルで拭きながら、今日のお客様、豊島区南長崎のM様のお宅へ。

スマホを片手にGoogleマップで指定された住所を眺めながら辿り着いたのが木造の古いアパート。

「ごめんね重たいものだから来てもらっちゃって」

非常に腰の低い、私よりもちょっと年上かと思われる奥様が出迎えて下さいました。

仏像や彫刻品の買取

今回は、亡くなった旦那様の遺品である置物を買取って欲しいとのご依頼。

早速、その対象物があるお部屋へご案内頂くと入った瞬間、何かに見られている視線を感じました。

その正体は様々な種類の仏像や彫刻たちの目線でした(笑)

高さ1メートルはくだらないだろう観音菩薩の姿も。
しかし、どれも優しそうなお顔です。

その他にも東南アジア風の彫刻がちらほら見受けられました。

東南アジア風の彫刻

お伺いすると生前の旦那様が彫刻をご趣味にされていたそうで、展覧会に出品したりお寺に奉納したりされていたそうでかなり本格的と推測できました。

心苦しくも捨てるしか無いとお考えだったそうですが、私なりにそれなりの査定をさせて頂き、私を見つめる仏像を連れて帰ることにしました。

本来なら連れて帰れない彫刻もありましたが、奥様の状況を踏まえて、クルマの後部座席に座ってもらいました。

捨てらる前にお伺い出来て良かったです、思わぬ出会いを作って下さったM様、有難う御座いました。

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日本橋人形町での赤珊瑚、本珊瑚の緒締め玉の買取。

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日本橋人形町での赤珊瑚の買取

前回の人形町のO様からの買取品です。
その中に含まれていた、赤珊瑚、本珊瑚の緒締め玉です。

頂いたお品の中に含まれてました。

色が鮮やかな赤珊瑚、大きさ重さも見事でした。
他にも細々の珊瑚がたくさん。

 

珊瑚玉の買取

珊瑚玉の買取

買入れ本舗では、このようなバラバラの珊瑚も買わせて頂きます。

間違えてお捨てにならない様に。

帯留 珊瑚 鼈甲などの買取

買入れ本舗では、古い帯留は勿論、珊瑚、鼈甲製品など、昔からの装飾品や小物の買取に力を入れております。

お電話お待ちいたします。0120-5394-55まで。

日本橋人形町で帯留の買取

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日本橋人形町で帯留の買取

日本橋人形町。

私の好きな街の一つです。

甘酒横丁から直ぐの処に、20年位お付き合いの方がおります。

そのO様から、久々にお声がかかりました。
素敵なお姉さまです。

古い物が出て来たんだけど見に来て!

ということで、久々に秋の深まった、
静かな街並みを訪れました。

静かなお部屋でじっくりと拝見させて頂いたのが、写真の帯留とか、象牙の根付、鼈甲、珊瑚の小物達でした。

珊瑚と翡翠の帯留

珊瑚と翡翠の帯留

帯留は、金は勿論、珊瑚、翡翠の使われた私の好きな物達でした。

一生懸命拝見した後、
お値段をお告げしました。

『貴方を信じてます。』

の一言で、どれほど私がうれしかったやら。

もう一つ嬉しかったのが、そばでじっと眺めていた息子さんの口から、私の姿が、以前お邪魔した時よりも元気そうに見えるということでした。

最近、体のあちこちに、古さを覚える身にはとてもうれしい言葉でした。

来るたびに感じます。
路地の奥に見える、昔からの古さが、静かに変わりゆく人形町。

人形町のO様、本日は有難うございました。

帯留・珊瑚・鼈甲などの買取はお任せ下さい

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中国の掛け軸などを買取|東京都世田谷区池尻にて遺品の買取

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世田谷区池尻にて遺品の買取。

『父の遺品が有るんですけど。』

という依頼を受けまして、本日は世田谷区の池尻まで行ってまいりました。

大手デベロッパー系の、築50年になろうとする古い大型のマンションの4階でした。こういうところは、管理がうるさい割には用件を述べると往々にして無料で車がおけます。

非常に助かります。

私を呼んで下さったご夫婦は60歳半ばの、大変風格のあるK様ご夫婦でした。

この方たちが遺品と仰るにはかなり古い物に間違いありません。

その中で、父上が遺されたという、古い掛軸を頂きました。

最近、掛け軸の評価は芳しくありません。

今日頂いたものもほとんどが、裸で、かなり傷んでました。

中国掛軸の買取

中国の掛軸

中国の掛軸

ご本人たちも、あまり頓着が無さそうでしたが、12、3本の中に傷んではいますが、中国の軸が3本ほど入ってました。

あまり高名ではなさそうですが、巷ではまだまだ中国の物に人気が有ります。

頓着の無かったご夫婦には想外の金額だったかもしれません。

気持ちよくお支払いを済ませることが出来ました。

他に益子の焼き物、シャガールのリトグラフ、ヘレンドの洋食器等を、買わせて頂きました。

世田谷池尻のK様、本日は有難うございました。

遺品の整理や買取のことならご相談ください

買入れ本舗は、東京都内、東京近郊で、様々な、遺品の買取、整理に力を入れております。

掛軸や、焼き物、絵画、古い食器など、思わぬ値段がつくことが少なくありません。

お電話お待ち申し上げます。

電話番号は0120-5394-55です。

淡路人形浄瑠璃との出会い|台東区浅草にて伝統工芸品の買取

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国際通りを西浅草3丁目の交差点で左に折れ、浅草観音堂裏方向へ直進し細い路地に入ると、随分と歴史を感じる古い一軒家が現れました。

入口の重そうな木戸をあけ、よくメンテナンスされた植栽、そして重厚感ある石畳を過ぎ玄関を開けると、その方は左手に杖を突きながら柔和な笑顔。

その旦那さま、恐らく、80歳は超えてらっしゃるかも知れません。
いや、90歳くらいかな。

とにかく笑顔が印象的で、年齢が分からない不思議な印象の方です。

ちょっと安心しました。

この手のお住いにいらっしゃる方は、結構こわもての方が多いんです。
張りつめていた緊張が若干緩みました。

私の悪い癖なんですけど、何故かお客様の年齢が気になるんです。

もしかすると、私自身の年齢がそのようなさせるのかもしれません。

その杖を持たれた男性の方の奥に立っておられる方が、私のホームぺージをご覧になって呼んで下さったG様かも知れません。


コンディションの悪い五月人形の査定

今回の私への依頼品は何体かの五月人形でした。

金太郎、桃太郎、兜や鎧・・。

しかし何せ古いもので、箱は壊れ、服は破れ、
付属品はかなり不足し、評価にはかなり難しい物でした。

今回は

 

「古い物が有るんですけど」

 

と言うお話でお伺いしましたが、この人形の状態では評価が厳しいとはっきり申し上げました。

先方様は、何とか私に処分をと言う申し出です。

実はわたし以外の業者も検討されていたようなんですが、前述したとおりホームページの雰囲気と、真面目そうな感じが伝わったそうで。

いやはや、どうしたものか。


淡路人形浄瑠璃の買取

淡路人形浄瑠璃のあたま

まあ、ダメ元で、いつものあのセリフを言いました。

 

「他に何か不用の物は有りませんか?」

 

あんまり使いたい言葉じゃないんですけど、
ここまで来たら手ぶらで帰るわけにはいきません。

この私の申し出に、案内された半地下の納戸の一番奥にひっそりと佇んでいたのがこの浄瑠璃人形でした。

出会った瞬間、その鋭く力がみなぎった眼が合いました。

「お待ち申し上げてましたぞ、旦那!」

そんな声がかすかに聞こえたような気がします(笑)

じっくり拝見させて頂くと、舞台用の文楽人形ではなく、観賞のためや展示用の人形です。

淡路浄瑠璃は、暗闇の中でも人形が見えやすように、頭が大きく、また肌質はツヤで光っているんですが、保管状態が良かったのかその質は落ちてなさそうです。

ちなみに文楽人形よりも一回り頭が大きんです。

また、共箱や、木札などの付属品がしっかりとついていて大分コンディションはよさそう。

そして、話はとんとん拍子に進みました。

ちょっとだけ奮発した部分はありましたけど、
このような保管状態であれば、まったく後悔はありません。


大きな五月人形などを丁寧に搬出

五月人形とこの文楽人形の積み込みの最中、助っ人で読んだ気の知れた仲間一人と、体にガタの来ている私と、二人でハアハア言いながら、彼を陽の目のあたる場所に連れ出す事が出来ました。

この文楽人形、今は、千川の倉庫に移動してゆっくりとくつろいでます。

心なしか私の所に来てからは、柔和になったような。

 

気のせいでしょうかね。

 

歴史ある文楽人形をこのような素晴らしい状態で合わせて下さいました浅草のG様、有難う御座いました。

蓮華座が無い観音菩薩の仏像との出会い|世田谷区代沢にて仏教美術品の買取

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中野通りを直進し、神田川を渡り、東北沢の三角橋交差点を右折。
京王井の頭線に掛かるこの四角い地域。

 

本日は世田谷区代沢に来てます。

 

私の中で何と無くどんな方たちが住んでるのやらと言うのがあります。

ちょっと高貴なイメージがある土地かと思ってたんですが、実際に車を走らせて様子を見ると、非常に穏やかで、都心の喧騒とは違う落ち着きを感じます。

中には、「淡島」なんて場所もあったりして。

淡島って静岡県沼津市にある島なんですけど、
もしかすると何らかのルーツがあるのかもしれませんね。


解体予定の一軒家にて不用品の処分

本日のお客様は、その四角い地域に有る、「淡島阿川公園」からすぐ近く、代沢にお住まいのT様でした。

これからお住いの一軒家を解体されるご予定なんだそうです。

荷物の整理の真っ最中で、不用品を詰め込んだ段ボール箱をなるべく早めに処分したくて私にお声を掛けられたそうです。

 

「口コミと、なんとなく安心できそうで」

 

そんな嬉しい一言も添えて頂き、俄然やる気な私。
作業に入る前に、T様がティータイムをご用意下さってました。

そこでちょっとした世間話に花が咲き、長年、旦那様と自営業を営んでらっしゃるとのこと。米の卸問屋だったとのこと。

時代の流れで数年前に店の営業に一旦区切りをつけて、今後は悠々自適に過ごすために現在のご自宅を手放すそうです。

その後、さっそく1階、2階と拝見させて頂き、
不用になった品物の品定めに入りました。

いくらなんでもここまで来て、空の段ボールだけを車に積んで帰るわけにもいかず

「私を呼んだ訳はまさか段ボールだけとか‥」

そんな一抹の不安もありましたが、

出てきたのは九谷の大鉢、大皿、絵皿等。この手の物、一時に比べて欲しがる人が少なくなりました。

最近の私も、ちょっと買い渋ることもしばしば。

目配せしながらお部屋の中に見える、アンティーク調の時代箪笥、また檜で作られたと思われるチェストに小箪笥。

残念ながら、こちらはまだ手放すつもりは有りませんとの事。


観音菩薩との出会い

観音菩薩の仏像

そして、少し焦りを感じつつ淡々と作業する私の眼前に出て来たのがずっしりとした風呂敷包み。

中から現れたのは、唐金の仏像のようです。
おそらく観音菩薩と思われます。

というのもバラバラの状態で風呂敷に収まってました。

仏像には4つの種類があるんですが

  • 如来(にょらい)
  • 菩薩(ぼさつ)
  • 明王(みょうおう)
  • 天部(てんぶ)

修行中の身で、いずれ如来になるべき身であり、衆生を救うべく励んでいるのが菩薩なんです。

こちらは仏教開祖のお釈迦様が出家する前の姿と言うことで、アクセサリーを着けてます。また、表情は菩薩顔、と言われるように穏やかな表情。

裳というスカート状の物を下半身に巻き付けており、
天衣という羽衣状の物を巻いてます。

組み立て様子を見たところ、光背はあるんですが肝心の台座が無い状態になってました。
恐らく私の見立てでは台座は「蓮華座」と思われます。


私なりの奮発した査定

この「はだしの観音様」、もし折り合いがつけば、私が一緒に連れて返ってもかまわないとの事。

そして私たちの仕事で一番大事で難しいのがお値段。欲しい人にはお宝でも、逆の人には、無用の長物。

今回の観音様もまさしくそのようなアイテム。
一筋の希望と、見えないリスクを胸に、T様に、お値段の提示させて頂きました。

 

「いいですよ、それで」

 

T様は何の未練もないとの事で、お値段はすぐにまとまりました。

私のはかない夢と希望と隣り合わせのリスクを載せて、観音様を連れて帰る事になりました。そして無数の段ボールの山と一緒に。

車中のかな、ちょっとだけ買取のお値段に後悔の念が、
じわっと沸き上がりましたが、グッと感情を堪えて、深呼吸。

恐らくこの「はだしの観音様」が、この一連のストーリをハッピーエンドにしてくれると期待して・・。

途中、無性にコーヒーが飲みたくなりコンビニエンスへ。
最近はこの手のコーヒーもやたら旨くなったなと思います。

体を温めつつ、心も温めつつ。

寒空の中を、一路、地元の千川へ。