文京区小石川での【中国家具】の買取

, ,

確か6月にも撮影しました。
その時は左肩の腱板断裂だと言われました。
今日は右肩の撮影です。この所、上がりが悪くなり、回すとゴキゴキ音が聞こえます。行きつけの整形外科医さんの進言です。
4か月ぶりに、池袋のホテルの地下に有る、MRI撮影専門の医療機関を訪ねました。
相変わらずの多くの患者様達。
老から若まで、男女を問わず。
待合の間、頭は勝手に、一日で訪れるであろう患者の数と、部屋のドア数を数え、一日の売上なんかを勝手に計算し、その結果に思わずのため息です。
いつものように20分足らずの撮影を終え、安くは無い料金を支払い、帰りの地下鉄へ。
店に戻ると、先だって、文京区の小石川で、買い取って来た中国の家具が売れてました。
こういう物が売れると、私は嬉しいんです。

中国家具の買取

中国家具の買取

すぐに配達してくれとのこと。
こういう時は何故か、肩の痛みを忘れます。
買って頂いた方は、良く当店をご利用の、豊島区長崎の、素敵な奥様、T様でした。
お譲り頂いた、小石川のS様も、素敵な父娘様でした。
日本のよき時代に、香港で購入され、今回、引っ越しで手放すことになりました。
ふくよかな父上と、上品なお嬢様の印象と、幾らでもいいよと仰った御両人の余裕。又それを買って下さった、T様。
MRIの丸い筒の中に居る間は、あのいつもの音を聞きながら、様々な思いが、頭をよぎります。
今日はS様とT様の御蔭で、頭の重さと、肩の痛みから暫し解放された思いです。
あっという間に10月も半ばを過ぎました。
MRIの結果を見ながら、今年の残り、頑張らせて頂きます。
T様、S様、有難うございました。

台東区での油絵の買取、【山之井芳朗の油絵】

, , , ,

此のところ何と無く目にしたり、耳に入る言葉、紅葉、渡り鳥、ノーベル賞。
今日のテレビは専ら北の台風の話。
北からの冷たい風の中、今日も北大塚のS様がお店に遊びに来てくださいました。
85歳の自転車のお母様です。
最低、1時間は世間話です。お帰りなるまで2時間くらい、店で遊んでくださいます。
ついでに「何か新しいの、入ったの?」と、必ず何かを仕入れてくださいます。
今日は床に置いてある油絵をご覧になって、「これはいい絵だねー、だけどあたしゃ、飾るところが無いのよ。」
その通りです。この絵も昨日、「もう飾るところが無くなっちゃって、、、」と仰る、台東区東上野のお客様から譲って頂いたばかりの作品です。
山之井芳朗作の6号の油絵です。
私も感じの良い作品だと思います。
そこそこの評価の作家さんです。
「お母さん、これ、どこの風景かわかる?」
「あたしにゃわかるわけないでしょっ!」
「これ、野辺山の秋なんですよ」
「えーっ、じゃ、あたしの田舎の近くじゃない!!!じゃ此の山は八ヶ岳なの??」
以前私は、田舎が長野だということを聞いてました。
「そーう、私も若くて、場所が有れば、飾りたいねー」
ひとしきり、秋の風景の作品に眺め行った後、「やっぱり諦めるわっ」
なんとなくさびしげな一言。

山之井芳朗の作品

山之井芳朗の作品

その代り、段ボールひと箱に店で買いこんだ、なんだらかんだらを詰め込んで、後ろの荷台にひもで括り付け、自転車でお元気にお帰りになられました。
帰り際、金色の眼鏡の奥にきらりと光った物、太陽の反射か、それとも。
無事に帰られ、又の出会いをお待ち致します。
自転車の影も、すぐに長くなります。

お帰りになる85歳

お帰りになる85歳

今年の秋の、私のお店での一ページでした。

新宿区での【長火鉢】の買取。

,

今年、61歳を迎える男性からの御依頼でした。
場所は新宿区、神楽坂とのことで訪ねたところ、早稲田通りと新目白との間の、一方通行、坂の多い、緑の少ない街並みの一角の、かなり古い木造のアパートの2階の一室でした。
綺麗に片付けられた畳の上で静かに私を待っててくれたのは、この長火鉢と、歳には見えない小太りの、頭の薄い、眼鏡をかけた、S様でした。

長火鉢の買取

長火鉢の買取

火鉢の上には、当店のチラシが一枚。
2年前の物でした。感謝致します。
国に帰るので一緒に連れて行こうと思ったが、どうしても邪魔なようなので、私に、買い取ってくれとの事でした。この長火鉢。
わけ有りで15年ほど前、東京に来た時、骨董市で買ったそうです。
値段を聞くと、びっくりでしたが、今の状況を説明申し上げ、私の買えるお値段を申し上げ、譲って頂きました。
正直、今ではそれほど欲しいアイテムでは有りません。S様もそんな感じです。
古い物ではありませんが、一部に唐木を使った、上品な一物でした。
部屋の中を物色させて頂きながら、支払いを済ませながらのいつもの世間談義です。
東京に来てから、いろんな仕事を見て来ましたが、結局、山口の田舎に帰り、親戚の畑を手伝うとの事でした。
いま、日本で、給料が上がったと思える人は人口の四分の一位で、残りの人たちはかなり厳しく、自分はそこから抜け出るのがきびいしいと自覚し、ほんとに歳をとってしまう前に、田舎に帰る事に決めたんだと仰ってました。
小説を書くのが夢だったらしいんですが、今回の芥川賞の結果を見て、田舎に帰る切符を買う気持ちになったんだと仰ってました。
私にも何とかわかる気がします。
お返しする言葉が見つかりません。
何とかこの火鉢を次の方にお届けしたいだけです。
狭い階段、15段も有り最後は曲がってました。何とか転げずに、秋晴れの新目白を後にしました。
当店のチラシ、大事にされれてた新宿区のS様有難う御座いました。
故郷でのご活躍、期待させて頂きます。

豊島区千川で、ブランド食器、ロイヤルコペンハーゲンの買取でした。

, , , ,

「もう必要ないので処分して下さい。」
と言われ、指を差された食器棚の一番上の棚に置かれた、カップソーサーを下ろすと、ロイヤルコペンハーゲンのブルーフルーテッドプレーンが6客です。
あちこちにかなりの汚れが見え、普段使いでかなり使われた物でした。
「これももう要らないの」と言われて、小さなガラスケースから出てきたのがこのリヤドロと、ロイヤルドルトンの陶器の人形です。

ロイヤルドルトンとリヤドロ

ロイヤルドルトンとリヤドロ

惜しいかな、リヤドロは指が一本無くなってました。ロイヤルドルトンはそんなに古くは有りませんが、仕上がりの良い可愛い一点でした。
その棚の下に有った、ヘレンドの小さな花の置物が六点。

ヘレンドの小物

ヘレンドの小物

包装し、箱にしまう指の先から、ご主人様との数々の思い出が伝わる可愛い小物たちでした。

最近良く有るお手伝いの一場面です。
80歳だと仰るN様が、老人ホームへの引越しです。女性の方です。
私にはまだお一人で十分生活がと見受けられますが、詳しい事情はわかりません。
ホームの方がてきぱきと荷捌きをしてました。
作業の邪魔にならぬ様、こちらの作業を進めます。
結果は、ほぼ2トン車いっぱいの、不用品が有りました。2階の階段から必死の作業です。
結果は不用品の処分代を頂くことになりましたが、一生懸命勉強させて頂きました。
作業中、硬い表情のN様が最後に笑顔を見せて下さり、腰の痛さが消えました。
豊島区千川からご依頼いただきました、N様、有難う御座いました。