日本人形と花瓶の買取|茅ヶ崎市幸町のお客様宅で不用品の片付け

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じわじわと体力を削られるようなそんな日々が続いた先週水曜日。

最近買い替えたばかりのスマートフォンが鳴りだしました。

売却予定の古い大きな家があるんですよ

いつもごひいき頂いている、某不動産管理会社の方からのご依頼です。

 

茅ヶ崎市にて不用品の片付け作業

午前の国道1号線

夏の終わりを感じさせる国道1号線を、西へと向かいました。

この日の陽気は、真夏の感じから一転、ちょうど秋の始まりを感じさせるような爽やかな風が吹いてます。

向かった場所は茅ヶ崎。

JR茅ヶ崎駅からほどなくの、細い道の入り組んだ住宅街に有る、矢張り、築40年以上は軽く経過しているであろう、木造2階建てのお宅でした。

売却が決まり、ほどなくこの歴史と貫禄のあるご自宅を解体されるんだそうです。

 

花瓶や湯飲み、人形など不用品の片付け

売却物件の不用品片付け

「いらっしゃい、今日は涼しいねえ」

お出迎え頂いたのは、わたくしよりも明らかに先輩と思われる奥様。
目じりの皺が、様々な荒波を乗り切った勲章として私の目に飛び込んできました。

ある程度、不用になったものは整理した、というお部屋にさっそくご案内頂くと、お部屋入った瞬間に私のセンサーが鳴りました。

「おっ、これはもしかすると・・・」

ご高齢の家主様が長い年月で様々な方から頂いであろう贈答品の類達が部屋にあふれております。

そんな期待に胸を躍らせながらの作業となりましたが、一瞬、嬉しがったのもつかの間、買取できるものが殆どないような状況。

「そんな日もあるよ」

なんとなく自分を慰める言葉を小声で呟いてる自分がいました。

その中で恐らく、長年不用であったため、暗い押し入れに収納されていたであろう、今でも、欲しがる人を探すのが難しい、人形、湯呑、花瓶の器達が目につきました。

私も一度下がった気持ちを、なんとか自分なりに盛り上がて、重いのも忘れ、つい車に積み込んでしまいました。

 

しばしの小休憩

その後、作業中に奥様から、お茶とお菓子を頂戴しました。

少し年期の入った有田焼と思われるゴツゴツとした湯飲みに緑茶が一杯。今日は真夏なのに秋のような陽気だったんで嬉しい一杯です。

カステラを頬張りつつ、少しの時間、仕事のことを忘れて奥様としばしの世間談義。

スマートフォンの操作に関しての難しさ、

お互いの息子・娘の話などついつい話し込んでしまいました。

「この家もお父さんがなかなか売ろうとしなくてね」

今回の売却に伴う、確信的な話が奥様から口からポロポロと出始めたころに、わたくしも気を遣わせて頂き、小休憩から片付け作業へと向かわせて頂きました。

 

日本人形と花瓶などの買取

日本人形と花瓶の買取

一通り作業を終えて、買取させて頂いたのは女性型の衣装人形・歌舞伎人形などの日本人形、そして多種多様の花瓶たち。

特に人形に関してはシミ、汚れ、破損などがほぼ無い状態。且つ付属品やケース、外箱なども揃っており少し奮発してお預かりすることになりました。

最初はどうなることやら、と下を向いてしまった私ですが、なんとか納得できるものを引き取らせて頂くことができました。

トータルの作業時間は5時間。

外に出ると、ちょっと日が落ちてるように感じました。まだ、あの秋を思わせる風がさらさらと吹いてます。

改めて国道1号線にのり、車の窓を全開にして吹きすさぶ風邪を顔に受けながら茅ヶ崎の海を後にしました。

 

ご自宅の売却・引っ越しで出た不用品の片付けはお任せ

片付け後

片付け後

買入れ本舗では、ご自宅の売却や引っ越しなどで不要になったものなどの片付け・処分を行っております。

何かございましたらお気軽に連絡下さい。

 

純銀の刻印がなされた銀瓶との遭遇|新宿区市谷台町で茶道具・花器などの買取り

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「自宅を9月中旬に解体する予定なんです・・・」

そんな連絡が丁度お盆が終わりのころ頂戴しました。なんでも近々でご自宅を売却なされるんだとか。

今回はうちのチラシを見て頂いて、その後ホームページをご覧くださりお電話を頂きました。

 

新宿区の市谷台町での引き取り

新宿区市谷台町

お伺いしたのは新宿の市谷台町。
割と久々です。

この市谷台町はいわゆる「曙橋」に位置するんですが、近くに靖国通り、または大きな国道が走っていて、少しづつ都市開発が進んでいる場所でもあります。

今回のお客様同様、あちこちで家の取り壊しが見受けられました。

それでいて、昭和のレトロな街並みも残りつつ、そのバックは巨大なビルディングがそびえたつ、
「旧」と「新」が融合したような感覚が残ってます。

そんな、曙橋駅から歩いておおよそ5分足らずの、築40年は経ってるだろうと思われる木造2階建ての、静かな佇まいのご自宅。

今回はそんなH様からのご依頼でした。

 

畳一面に広がる茶道具や花器

茶道具や花器

「一時の蒸し返すような暑さから、大分落ち着いたわね」

インターフォンを鳴らし、貫禄のある玄関からお出迎え頂いたのは和装の似合いそうな奥様。背筋がピンと立ち、その所作には何かの「道」を感じさせます。

お話をお伺いしていく中で、茶道、そしてお花も趣味で嗜んでいたんだとか。

ご案内頂いた畳の部屋には、既に仕分けされた茶道具・花器たちがまるで私が来るのを待っていたかのようにこちらを見てます。

「その子たち」をしっかりと拝見させて頂きましたが、この手合いは、最近相当の数が無いと、中々ご希望の金額を払えない場合が多いんです。

案の定、保存の状態が若干悪かったようで、ちょっとした傷・割れなどが見受けられましたが私の好きな物が何点か有ります。

 

銀瓶との遭遇

銀瓶

買取できるもの、出来ないモノを識別しているときに、ふとした出会いがありました。

若干黒ずんだオーラのある同箱。わたしのスイッチも一気に切り替わります。

汗ばむ手をふたに当て、ゆっくりと中を覗いてみるとそこには立派な銀瓶が。
裏面を見ると、純銀の刻印がなされており高貴な風情を醸し出してます。

もっとも「銀」という感じではなく、長い間空気に触れることで酸化した黒ずみもまた私好みの品。

奥様にお話を伺うと、亡くなった父上が大事にされたものだとおっしゃってました。ここぞとばかりに「こちらも引き取らせて頂けますか?」とちょっと強気に聞くと、私にお譲り下さるとのこと。

 

私なりに奮発した査定

今回の査定は、この銀瓶の割合が大きく占めました。お代を差し上げると、「こんなにもらえるの?」と、落ち着いた笑みを奥様がこぼされてました。

一連の作業を終えると、奥様がお茶を出して下さりちょっと一息。

お茶を飲みながら、H様のこのご自宅のちょっとした歴史を聞かせて頂きました。

「わたしもこれを期に、再スタートだわね!」

明るく笑う奥様。前向きで一緒にいさせていただくとこちらもポジティブになれそうな、そんな雰囲気をお持ちの方でした。

新しい場所でも、きっと大丈夫なはずです。

 

銀製品の買取はお任せ下さい!

銀瓶の買取

今回のように純銀で作られた銀瓶などの銀製品は、その道に関係している方からもいまだに根強い人気を誇ってます。

買入れ本舗では、東京都内近郊での、銀製品をはじめとする、茶道具・花器の買取に力を入れております。

三代目・徳田八十吉の小さな花瓶との出会い|新宿区矢来町での九谷焼の買取り

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ここ数日の雨は、今年の梅雨の分でしょうか。

東京都内では降雨の日が16日を数え、戦後最長になっているそうです。

そんな雨がしっとりと降り注ぐ本日。
新宿区の矢来町のH様のお宅から、小さな花瓶を引き取りさせて頂きました。

古めの、貫禄のある木箱に綺麗に納められた、徳田八十吉の作品です。

 

遺品整理で不要になったガラクタの引き取り依頼

新宿区矢来町

「お盆明けの水曜日、ここしか時間がないんです」

盆明けの16日になる本日、どうしても今日中に整理したい品物が有り「お宅に見てもらわないと正直わからない」とのお電話を頂戴しました。

ニュアンス的にはもしかするとガラクタかも、そんな雰囲気も伝わってきます。

ただ、私どものつたないブログを読んでくださって、今回はうち1本にしか連絡していないという心意気も感じ、矢来公園の先の信号を左折し、お目当てのH様のお宅へ向かいました。

 

九谷焼の最高峰・三代目・徳田八十吉作の花瓶

三代目・徳田八十吉

今回は、亡くなったお父様の遺品の整理がひと段落したところ、処分してよいか迷った品物を見てほしいとのことでした。

お父様のお部屋は2階の部屋。

ある程度の片付けは終わってはいるものの、その部屋の押し入れには無造作に荷物が積み重なっている状態。

いくつかの名のない骨董品などを手に取りながら、お父様の遺品を丁寧に拝見させて頂く中で、古い桐箱に納められた花瓶が数点、そして愛用されていたであろう着流しの着物が敷き詰めてありました。

その中の同箱にひっそとり収まっていたのが、
今回引き取らせて頂いた徳田八十吉作の小さな花瓶です。

そっと同箱を開けるとあの独特の「青手」と呼ばれる色彩が目に飛び込んできました。

初代八十吉とは作風がまったく異なり、「青手」と呼ばれる古九谷から持ち入れられた上絵釉薬の色彩を生かす「温故知新」的作品は、三代目の一番の特徴。

 

花瓶と数点の着物を買取

ちいさな花瓶

そんな訳で、この花瓶と数点の着物を買取させて頂きました。

H様は、ちょっとのお小遣いになればと思っていたらしいですが、思わぬ「収入」を得られ大変驚いていらっしゃいました。

徳田八十吉の作品は多くの陶磁器の中でも 国内外の多くファン、コレクターから愛されています

買入れ本舗では、東京都内近郊での、徳田八十吉(正彦)をはじめとする、有名陶芸家の作品の買取に力を入れております。

コンタックス製のカメラとの思わぬ出会い|新宿区中井でカメラ・レンズの買取

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「はあ~、お若くお見受けします」

本日、昨年に新設された「山の日」にお伺いさせて頂いた、新宿区中井にお住いのJ様。

昭和23年のお生まれとのこと。
その肌ツヤは70歳とは思えないくらい、健康そのもの。

わたくしの直感で、恐らくご主人様お一人でお暮らしのご様子です。

 

新宿区中井で生前整理のご依頼

西武新宿線・中井駅

ここ数年で、身内の方、またご友人の方が天国に旅立つ姿を見て、そろそろご自身の身の回りの整理を始めたいと事で、この度お伺いさせて頂くことに。

いわゆる「生前整理」とでも言うんでしょうか。

今回は、ご主人さまの趣味として昔読まれていた古い本の整理をして欲しいというご相談です。

 

古い歴史書や小説など古本の整理からスタート

まずは2階の書斎にご案内頂くと、大分年期の感じる本棚に古い本がぎっしりと詰まっておりました。

好きで見ていたという小説から、カバーがかなり擦り切れている歴史叢書や宗教・哲学書までかなりのボリューム。

正直、私の期待していた古い絵葉書、古い映画パンフ、古い車のパンフレット、紙ものや刷り物はなさそうですが、汗をかきかき、正しく整理のお手伝いをさせて頂きました。

すると、「あんた、カメラも分かるのか?」

との掛け声が。

 

思わぬコンタックス製カメラとの出会い

コンタックス製カメラ

「ちょっと見てみるか」

そんな訳で、リビングにご案内頂くと、威厳の感じられる木製のテーブルの上にクラシカルなカメラが3台。拝見させて頂くと、見慣れたロゴが記載しております。

「CONTAX(コンタックス)」

「Gシリーズ」と言われているタイプを筆頭に「G1」「T2」「T3」と並んでました。
私の好きなアイテムの一つ。

コンタックスGシリーズは、たしか京セラが1994年に最初のモデルを発売したと記憶してます。

2005年まで販売されて交換レンズを主として周辺機器によりシステムを構成するので、ファンの間でも相変わらず根強い人気を誇ってます。

 

ピオゴン・ゾナーなどの付け替えレンズも

ピオゴン・ゾナーなどの付け替えレンズ

「ついでにこのレンズもあるんよ」

そして、カメラボディのその横にはしっかりとメンテナンスをされているであろうレンズが並んでおりました。

ご主人様は交換レンズとして

  • BIOGON(ビオゴン)
  • PLANAR(プラナー)
  • SONNAR(ゾナー)

を愛用されていたそうです。

ビオゴンは広角レンズになり、プラナー・ゾナーは集点レンズ。このレンズを使いこなして、ご主人の好きな自然の風景を何枚も撮影されたんだとか。

正直私も、これだけ綺麗な状態なものを引き取ってよいものかと思ってしまうくらいです。

 

古本の処分とカメラ・レンズをまとめて引き取り

「これ、いいんですか?」

「ええんよ。あんたカメラも詳しそうだし。あと早めに整理したいしさ」

古本の整理が余程気に入ったご様子で、今回はこのカメラとレンズも引き取らせて頂くことに。

私の買取金額も、必然的に奮発する形となりました。

一連の作業が終わった後、リビングでご丁寧にお茶を出して頂き、ご主人さまの写真の話を拝聴させて頂きました。

帰り支度を整え、玄関までお出迎え頂いたとき、真っ赤に染まった夕焼けが辺り一面を赤に染めてました。そんな紺碧の空を、ご主人が見つめていたのが印象的でした。

J様、この度は有難うございました。

買入れ本舗では、古い物、古美術品の買取をさせて頂きながら、皆様の身の回りの整理のお手伝いもして居ります。