純銀の刻印がなされた銀瓶との遭遇|新宿区市谷台町で茶道具・花器などの買取り
「自宅を9月中旬に解体する予定なんです・・・」
そんな連絡が丁度お盆が終わりのころ頂戴しました。なんでも近々でご自宅を売却なされるんだとか。
今回はうちのチラシを見て頂いて、その後ホームページをご覧くださりお電話を頂きました。
新宿区の市谷台町での引き取り
お伺いしたのは新宿の市谷台町。
割と久々です。
この市谷台町はいわゆる「曙橋」に位置するんですが、近くに靖国通り、または大きな国道が走っていて、少しづつ都市開発が進んでいる場所でもあります。
今回のお客様同様、あちこちで家の取り壊しが見受けられました。
それでいて、昭和のレトロな街並みも残りつつ、そのバックは巨大なビルディングがそびえたつ、
「旧」と「新」が融合したような感覚が残ってます。
そんな、曙橋駅から歩いておおよそ5分足らずの、築40年は経ってるだろうと思われる木造2階建ての、静かな佇まいのご自宅。
今回はそんなH様からのご依頼でした。
畳一面に広がる茶道具や花器
「一時の蒸し返すような暑さから、大分落ち着いたわね」
インターフォンを鳴らし、貫禄のある玄関からお出迎え頂いたのは和装の似合いそうな奥様。背筋がピンと立ち、その所作には何かの「道」を感じさせます。
お話をお伺いしていく中で、茶道、そしてお花も趣味で嗜んでいたんだとか。
ご案内頂いた畳の部屋には、既に仕分けされた茶道具・花器たちがまるで私が来るのを待っていたかのようにこちらを見てます。
「その子たち」をしっかりと拝見させて頂きましたが、この手合いは、最近相当の数が無いと、中々ご希望の金額を払えない場合が多いんです。
案の定、保存の状態が若干悪かったようで、ちょっとした傷・割れなどが見受けられましたが私の好きな物が何点か有ります。
銀瓶との遭遇
買取できるもの、出来ないモノを識別しているときに、ふとした出会いがありました。
若干黒ずんだオーラのある同箱。わたしのスイッチも一気に切り替わります。
汗ばむ手をふたに当て、ゆっくりと中を覗いてみるとそこには立派な銀瓶が。
裏面を見ると、純銀の刻印がなされており高貴な風情を醸し出してます。
もっとも「銀」という感じではなく、長い間空気に触れることで酸化した黒ずみもまた私好みの品。
奥様にお話を伺うと、亡くなった父上が大事にされたものだとおっしゃってました。ここぞとばかりに「こちらも引き取らせて頂けますか?」とちょっと強気に聞くと、私にお譲り下さるとのこと。
私なりに奮発した査定
今回の査定は、この銀瓶の割合が大きく占めました。お代を差し上げると、「こんなにもらえるの?」と、落ち着いた笑みを奥様がこぼされてました。
一連の作業を終えると、奥様がお茶を出して下さりちょっと一息。
お茶を飲みながら、H様のこのご自宅のちょっとした歴史を聞かせて頂きました。
「わたしもこれを期に、再スタートだわね!」
明るく笑う奥様。前向きで一緒にいさせていただくとこちらもポジティブになれそうな、そんな雰囲気をお持ちの方でした。
新しい場所でも、きっと大丈夫なはずです。
銀製品の買取はお任せ下さい!
今回のように純銀で作られた銀瓶などの銀製品は、その道に関係している方からもいまだに根強い人気を誇ってます。
買入れ本舗では、東京都内近郊での、銀製品をはじめとする、茶道具・花器の買取に力を入れております。