豊島区西池袋で、銀製品の買取。【銀の急須】を買いました。
「私の息子が見つけたみたいなの。貴方のお店。」
「どうして私を呼んでくれたんですか?」
段ボールの中の食器をまさぐりながらの、私の問いに答えてくれた、若奥様の御答えでした。
店から車で5分足らず、豊島区西池袋の、ビルの5階の一つのお部屋の中でのお話です。
最初は9階のお部屋に呼ばれ、次は、8階のお部屋の前で待たされ、最後に連れて来られたのが5階のこのお部屋でした。
私達は、手ごたえを大事にします。
まずはお電話での手ごたえです。
おおよそは電話でのやり取りで察しがつきます。
後は、今日の仕事がうまくいくかどうかは、住所、お住まい、玄関、出迎えてくれた方、行くまでの道のりとか、色々、験を担いだり、色々想像したり、考えたり、感じたりしながら、思いを巡らせます。
今日のH様は、素敵な奥様でした。
何と無く、お義父様の品物の整理を任されているみたいです。勿論、元気なお義父様の。
このお部屋にはお義父様の品物が置かれていて、それを息子様である、御主人に、その整理を任されているようで。
奥様は全てを素早く整理なさりたいにも、色々、葛藤が有るようで。
こういう場合、私の目がいくら欲しがってもうかつには欲しがらないようにしてます。
後からあれは手放したくないとか、返してほしいとか、いろいろなケースが想像されます。
状況の確認が終わりました。奥様がどうなさりたいかもわかりました。幸い私の店からはすぐ近くです。何回かお邪魔するのは私は一向にかまいません。
取敢えず今日は、押し入れの隅に静かにたたずんでいた銀の急須をおひとつ、頂いて帰りました。
もしこれでお義父様のOKが出れば、その横に有った、硯箱とか、古い写真機とか、掛軸とかもお話が進むかもしれません。全てが相当長く置かれていた物たちです。
不用になった、食器や衣類等は、出来るだけ引き揚げました。格安処分です。
知らぬうちに私の体は又、汗だらけでした。
近いうち又、お顔を拝見できるお約束をし、手ごたえを大事にしながら、西池袋を後にしました。
何と無く息子様に感謝です。有難う御座いました。