遺品整理中に出会ったスコッチウィスキー【ボウモア1964・バイセンテナリー】|文京区小石川にて古酒の買取
今日は思いのほか冷えました。
朝の天気予報にそっぽを向かれちゃったんでしょうか。
電気ストーブを付けながら、ここ最近忙しくてやり切れていなかった在庫品の整理中、文京区から一本の電話。
小石川の3丁目、白山通りから少し折れた所の、ちょっと曲がりくねった細い道。木製のフェンスでしっかりと囲まれた立派な二階建ての木造のお住いが、今回依頼を頂いたU様邸です。
「近くまで来たら携帯に電話をちょうだい」
そんなお約束をお問い合わせ頂いたときにしてました。
お電話すると、二階の出窓から笑顔の女性がこちらに手を振ってます。
「入ってもらっていいですよ」と、立派な門柱からなんとなく重そうな扉を開いてお客様宅の玄関に向かいました。
恐らく紅葉でしょうか、かなりの植栽が植えられてます。
後から聞いた話で、今回ご依頼をくださったU様の趣味がガーデニングとのことでした。
半地下の倉庫の整理・片付け
奥様、ちょうどお部屋の整理中でした。
私が来ることをモチベーションに急に思い立って掃除をスタートされたそうです。
「目的が無いと、ほら、なかなか掃除できないでしょ」
と笑顔で私を迎えてくださいました。
じゃあ、早速、とのことでご案内されたのが一階から繋がる半地下の倉庫。かなり狭い、裸電球がぷらーんと垂れ下がってる空間です。
中に入ると、あまり足の踏み場がなさそうです、何かを踏みつけながらの作業。
何度か足元を取られました。
「でね、この辺なんだけどさ、持ってける?」
半地下の倉庫に置かれたアルミの棚には、当時、亡くなったお父様が読んでらっしゃという本やお酒など所狭しと置かれてます。
世界美術全集と古い洋酒
まずは、棚に収められていた本からの整理。
「世界美術全集」が殆どを占めてます。
しかしお父様は東洋についてのご興味が色濃かったようで、東洋編ばかりでした。
一瞬の喜びも束の間、裸電球の光に本を照らしてみると、本にカビやらなんやらが付着して評価できるようなコンディションじゃありませんでした。
そして別の棚にはこれまた、所狭しと洋酒が30本くらい置かれてます。
胸を高鳴りを抑えつつ、持参した懐中電灯をここで使いました。
昭和60年前後の洋酒たちでした。
奥様曰く、そのほとんどがお中元、お歳暮、寒中見舞いに暑中見舞いなどの類だそうです。
御父上のお取引の上で頂いたものの、今日まで、30年前後の間、こちらでひそかに年月を重ねた物とのこと。
しかし、これだと評価出来る物が少ないのが現状なんです。
スコッチウィスキー【ボウモアバイセンテナリー】との出会い
そしてなんとか探し当てたのが此の一本。
スコッチウィスキー【ボウモアバイセンテナリー】
私の好きな1本とここで出会うとは。
コンディションも良さそうで、且つ、未開封でした。
このボウモアは古酒をコレクトするユーザーからは根強い人気を誇ってるんです。
ボウモアはその優雅で気品溢れる華やかな味わいから
「アイラウイスキーの女王」
と呼ばれ、広く親しまれています。
そして今回のボウモアはちょっとプレミアもの。
このウィスキーの製造元のボウモア蒸留所の創業開始200周年を記念して、1979年に限定製造されたウイスキーなんです。
その本数は全世界で24000本限定。
このボトルには
- ノンヴィンテージのもの
- 1964ヴィンテージ表記
のものがあるんですが、なんとヴィンテージ表記のもの。
またボトル自体も、丸みを帯びたハンドブラウンボトルと呼ばれるものと、四角張った角瓶と呼ばれるものの二種類があるんですが、今回は前者です。
これに出会えて一安心です。
独自の査定で高額買取
狭くて細い階段を何回往復したのかわかりません。
例のごとく、私の体は汗まみれ、最終的には長袖のTシャツ一枚という状態に(笑)。
今回の作業はおおよそ2時間くらいだったんですが、
別の部屋を片付け・整理中の奥様もちょっとだけ手伝って頂きました。
全ての作業が終わり、今回の引き取りに関する支払いを終えた後、奥様と茶の間で束の間の談笑。
奥様の好きなどら焼きと、ちょっと濃いめの緑茶が私を迎えてくれました。
そしてそれを飲み、更に汗をかきながら奥様のお話に聞き入りました。
帰り際、奥様から
「ありがとね!」
の一言。
車に乗り込み、バックミラーを見ると、
笑顔の奥様がまだ手を振って見送ってくれてました。
小石川にお住いのU様、この度は御父上の大事な遺品を引き取らせて頂きましてありがとうございました。