北区滝野川で、古書、和本、古地図の買取

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太陽ってこんなに眩しかったのかしら?
灰色の長いトンネルをやっと抜けた今日の朝、久しぶりに出会った、今日の太陽。今まで何処に居たのか尋ねて見たい。
そんな太陽の下、本日は、北区の滝野川に呼ばれました。
この街は確か1丁目から7丁目まであり、今日は3丁目です。
17号から細いくねくね道を抜けやっとたどり着きました。
道で出会う方、御高齢の方が目に映ります。
私を呼んで下さった方も、とても元気な83歳の女性でした。
築50年は過ぎると思われる自宅を整理なさるとのことです。
最近、この手の御依頼に良く出会います。
「主人が残した、この本、買って」
江戸期の和本でした。
中に、手書きの古い地図が有りました。
山陰の境港、四国の金毘羅様の物が何枚か。
長い間、大事にされて来た、かなり古い物でした。

古地図の買取

古地図の買取

大事にされて来た御主人さまに敬意を払い、買値を申し上げました。
眼鏡の奥の目が喜んでくれました。
もう少しで、燃えるごみで捨てようかと思っていた所、当店のチラシが目に入り、呼んで下さったそうです。
お年には見えない、滝野川のH様、有難う御座いました。
帰ってからゆっくりと地図を広げます。
最近、この手の物を無造作に捨ててしまう方が少なく有りません。
捨てないでください。

渋谷での中国の印材の買取。鶏血石、白玉、寿山石。

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今日は何故か、騒々しい道路工事も無く、なんとなく初夏の様な日差しの、のんびりした一日でした。
白い花ミズキの花が美しい、渋谷2丁目のN様のお宅にに呼ばれたのは昨日のお昼前。
青山通り、青山学院の横を入った静かなところです。
この辺りは何時訪れても好きなところです。
御両親が亡くなられて、家財道具、備品、一切の処分を御希望です。
残念ながらご成約にはなりませんでした。
玄関口から道路までの搬出に相当の労力が見込まれ、その辺の費用の折り合いがつきませんでした。
不用品の処分の件はあきらめて、殆ど品物の消えている本棚のガラス中に見えたのが、此の印材たちでした。
御本人は、相当使い込んだ物なので、御本人たちで処分なさる御予定だったらしいんですが、私の強いお願いで譲って頂きました。
中国の印材でした。中国には頻繁に行かれた方だそうです。
私達が望む古さはありませんでしたが、紅の綺麗な何個かの鶏血石が気に入りました。
白玉、翡翠ももう少し大きければです。
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寿山石の何個かは、彫が気に入りました。
IMG_2523

こういう物は無闇に処分なさってはいけません。
仏壇の横からは、古い戦前の写真たち、絵葉書等を頂きました。
これも処分なさるつもりだったとのこと。
今日は写真と絵葉書に見とれて仕事が進みませんでした。
処分の方は当方の知り合いの産廃業者を紹介させて頂きました。
渋谷のN様、有難う御座いました。

文京区、根津の遺品整理で、恵比寿大黒様。

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今日私を呼んで下さったのはこのお二方でした。
先日遺品整理のお手伝いで伺った文京区、根津のM様から、朝お電話が有りました。
「お時間有りますか?」
もう解体に入ってると思ったら引っ越しに時間がかかり、今日がタイムリミットで、このお二方を引っ越し先まで連れて行こうと思ってたところ、どうしても収める場所がなく、解体で処分されるのも忍びなく、私に何とかならないかというご依頼でした。
私は前回丁重にお断りした記憶が有ります。大きな黒い金庫の上に鎮座してました。
ほかに何か残ってませんかと聞くと、やはり、運ぼうと思ったけど、やはり、いらなくなった、着物が少々。
電話代くらいのお代しか置けませんでした。
お店までお連れして後ろのドアを開けた時のお二方の笑顔がこの写真です。
お連れするときは詳しくお顔を拝めずに来ましたが、うちに来たのがそんなに嬉しかったのと声をかけたくなるような見事な笑顔でした。
本来、恵比寿様、大黒様の笑顔はこんなものかもしれませんが、うちでもいつか大きな金庫の上に座って頂ければと思いながら、取りあえず今日からは店の片隅で我慢していただくことに。
帰り際過ぎてきたいわゆる谷根千の道筋、今日は人が出て賑わってました、飴屋さんの前とか鯛焼き屋さんの前とか。
小雨が有りましたが、お陰様で、春ののどかな街並みを拝めました。
取りあえず、本日も呼んで下さった丸顔の可愛い根津のM様、有難うございました。

ご利益がありますように。

 

今日も文京区根津の遺品整理で、古い紹興酒

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明日から解体が始まるので、今日中に来れるなら、どうぞという連絡を受け、先日お邪魔したばかりの、文京区根津のM様宅へ。

遺品整理の続きです。
先日お邪魔した時にどうしても私が気になる場所が有りました。
彫の立派な黒檀の仏壇の周りです。
M様の方では全て整理が済んでいるのを確認後、私のいつもの作業が始まります。仏壇の引出しを開けさせていただきました。
もう使う事は無いという、水晶、メノウ、黒檀の数珠、お香を頂きました。
下の引き戸を開けるとなぜか残っていたのが此の中国産の古い紹興酒でした。

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結構な古さと、陶器の容れ物の絵柄が気に入って、頂戴して参りました。

お店に戻り荷物を整理中に、昔からよく知り合いの椎名町の居酒屋の親爺が、早速目を付け、いくら?と聞いてきましたが、まだ私には譲る気が有りません。
本日も文京区根津のM様、有難う御座いました。

豊島区、雑司ヶ谷の遺品整理でシャネルのバッグ

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押入れの上の天袋に、長い間置かれたままの、埃だらけの毛布、シーツ類の箱の山。
開けられたあとは無く、箱の上には埃だらけの宅配便のシールが貼られたまま。
何年くらい経った物かはっきり見えませんが、昭和の物は確実、30年は過ぎた物達ばかり。
ご両親が亡くなられ、家を売却することになり、そこに残る、遺品の整理の御依頼で、今日は豊島区の雑司ヶ谷にやって参りました。
都電の荒川線の線路を過ぎた静かな住宅街の中の一軒です。
庭に咲く桜の大木が見事でした。
築60年くらいとの事で、壊すには惜しいガラス戸や建具が目に入りますがそれらは依頼品では無いので、横目で見ながら、ひたすら、荷物のの整理。
残念なことに、骨董品類、掛軸等はすでに整理をなさってしまったとの事。
売却で受け取った金額を聴いて、なぜかその業者がうらやましくなりました。
私たちは今日6人で2トン車2台分以上の殆ど不用品の処分作業でした。
その中で先程の箱達の中から見つけた一つが此のシャネルのバッグです。

箱の古さも気に入りましたが、中身の以外にしっかりした顔つきも気に入りました。いまでも立派に活躍のシリーズの一点でした。

お母様が50年程前、よく、フランスに行かれたそうです。
他の品々と同じくほぼ無償で頂きました。
豊島区雑司ヶ谷のM様、今日は有難う御座いました。

シャネルも昔は控えめだったんだなと思いました。
シャネルのロゴがバッグの表で無く、内側に有りました。
こんな風に….