板橋区での時計の買取。シチズンのエクシードでした。

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「大変ですね-、これから引越しなんですか?」

「そうなのよ、それで、お宅に来て貰ったのよ。」

「どちらまで?」

「下まで!」

「へっ?」

今日は私のお店からすぐご近所、板橋区小茂根の環七沿いの6階建てのマンションの3階のお部屋にお邪魔をしております。

引越しで、不用品の処分、買えるものは買って欲しいというご依頼で、お邪魔いたしました。60は越えたかどうかのとても体格の宜しい、肌の艶の宜しいB様。額から汗が落ちてます。

今、お住いの3階のお部屋から、2階のお部屋に移られるそうです。年内に。

頭の中は、室内の品物の検索と、「失礼ですけど、賃貸ですか?分譲ですか?」と、聞きたがっってますが止めました。

和室の畳の上には、一台の介護ベッド。ベッドの上には誰も居ません。

「今日は母のデイサービスなの、それで貴方に来て貰いました。近所で、なんとか、安心できそうなお店だったんで。」

又々、感謝、感激のお言葉です。

お引越しの詳しい事情は解りません。

女性お一人での作業、苦労の多さはすぐに分かります。

かなりの量の不用品が有りました。

布団、ホットプレート、衣類、かなりの量の本類。アルバム類に古い家具。

古いレコードが有りました。60年代のジャズ系でした。本は⚫️⚫️⚫️⚫️OFFさんにお願いしちゃったとの事ですが、断って貰い、すべて私が、お手伝いする事にしました。

重い本を箱に詰めるのが結構しんどいんです、特に女性には。

本棚に、「火花」「流」「1Q84」、漱石の本が見えました。何故か囲碁関係の本も。

私が読みたい本達でした。有り難く頂きます。

3時間ぐらいの作業でした。冬なのに、私の体は汗だらけ。

ご近所の方、女性の方のご依頼にはとても弱いんです、私は。

本来なら、幾らかの手間賃を頂かなければならないケースかも知れません。

荷物を積み終え、額の汗に手をやる私に、「これはどうなります?」

と、出されたのがこの時計です。

シチズンのエクシードでした。父上の遺品だそうです。

側は18金のホワイトゴールド、ベルトにはプラチナ850の刻印。

顔つきの精悍なエクシード

顔つきの精悍なエクシード

何と無く可愛らしいエクシード

何と無く可愛らしいエクシード

 

動いていませんが、買えば結構な品物だと思います。

目一杯頑張りました。私が支払い可能な金額を申し上げました。

一見怖そうな、B様の丸いお顔が一瞬笑って下さいました。

母上は、今年95歳、介護をして14年目だそうです。

B様のたくましさが理解できました。

こちらにはB様のお兄様も同居のご予定で、3人合わすと、来年は228歳との事でした。

ご苦労様です。

母上様の御健勝、御長寿、ご家族様のご健闘お祈りいたします。

エクシード、大切にさせて頂きます。有難う御座いました。

 

台風の朝、【腕時計の買取】です。【ジャガールクルト】を買いました。

10年くらい、たまに店に来られるお客様です。
個人タクシーのY様です。
台風で店を休むかどうか思案中に店のシャッターの前に一台の白いタクシーがとまりました。
開いたドアから、白いシャツに黒いパンツの見慣れた顔のY様が降りて来ました。いつもの笑顔です。笑うと前歯の一本かけたのが良く見えます。
朝、店のオープン中にこられると困る方もいらっしゃいますが、この方はそんなことは一つも有りません。
いつものように商品を眺めながら、「今日は、買ってほしいんだよねっ!。」「えっ、何ですか?」
正直、私どもの商売は、朝一番の、物の買取は、何と無く控えたい物です。
「これ買ってよ!」
ポケットから無造作に出されたのは、黒いベルトの腕時計でした。
ジャガールクルトです。
昨年、頑張って買ってはみた物の、皮のベルトが気に入らず、手放したいとのこと。
然しそんなに安い物ではありません。
殆ど使わなかったらしく、気になるダメージは見えません。
ケースは有りません。裏のデザインがなんとなく気に入りました。

ジャガールクルトの買取

ジャガールクルトの買取

台風から流れてきた風と雨の中、空を見上げて一呼吸。
最悪の場合は自家用にでもという思いを込めて、「こんなもんでどうですか?」
値段の交渉です。
そうしたら思いのほか、一発でOKでした。
前歯が笑ってくれました。
支払を済ませて、走り去る白い車を見ながら、当店に長く勤めるA子さん、「最近、彼女と別れたんだって。」
裏のスケルトンが気に入って、気張った物の、ほんのり哀愁の残る、台風の朝の買取でした。
テレサテンの歌が好きだと言ってました。
Y様、素敵な物、有難う御座いました。

今日は、文京区の遺品整理で、金のウォルサム、懐中時計

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ついに来ました桜吹雪。
朝からの強い南風。桜の花びらたちにもいよいよ運命の分かれ道。
本当の事を言うと、桜の花の運命などに構って居れない私は、今日のお客様、文京区は根津のM様のお宅へ。
今日は父上の残された物の買取でした。3月の末で一周忌を迎えられたとの事で、残された物達をかなり高価で買取りさせて頂きました。
モンブランの万年筆、釣り竿、古銭など、私の好みのアイテムを、気持ちよくお売りいただきました。
M様、有難う御座いました。
その中で私が一番気に入ったのが、この懐中時計でした。

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アメリカの懐中時計の老舗、ウォルサムのエンブレムも美しい、18金製の懐中時計。

今の価格も大事ですが、店に帰って調べてみると、かなり古い物の可能性が有りました。
今日までこんなにきれいに生きながらえて来た、この時計を褒めてあげたいですね。
K18の刻印の美しさ、文字盤の美しさ、ムーブメントの動き、秒針の動き、手の平に響く重量感。
全てに感激しました。
桜の花の美しさも私は好きですが、このように一点で、人に喜びを与えてくれる物、私は好きです。