大正ロマンを醸し出すのアンティーク照明との出会い|東京都港区にて買取
突然なんですが
最近思うことがあります。
「すべての物事に対して、効率を求めすぎていないか」
もしかすると、わたしのような古い人間の、凝り固まった考えかもしれませんけど(笑)
ただ、今年に入ってから風雲急で状況が変わってきましたよね。
例えば、働き方なんかは顕著に出てます。「NO残業」「既定の時間に帰社」、また月末の金曜日には「プレミアムフライデー」なるものが制定されました。
国も、無理にでも娯楽のタイミングを設け、国民ひとりひとりのお財布の紐を、必死に緩めようとしてます。
私が感じるのは、ちょっとずつ、アメリカナイズな風潮からひと昔前の日本のような状態に立ち返ってる気がするんです。いわゆる原点に戻ってるような。
なんでそう思ったか?単純な話です。
アンティーク照明の引き取り依頼
実は今日、港区の白金台にお住いのM様のお宅で、大正ロマンの雰囲気をまとった、アンティークの照明を買取ったからなんです。
平成の時代と逆行するような時代にだった大正・昭和初期。
得に大正時代は15年と非常に短かった時代にもかからわず、今もそのころの浪漫に触れたいがゆえに、このようなアンティークものを所有する方も少なくありません。
その頃って、ひとりひとりの美意識が洗練されたんでしょうね。
「チラシを見ました。照明を一度見てほしんです」
そんな電話が今週の火曜日に入りました。
どことなく上品な、電話越しに着物でも来てるんではないかと思わせる言葉尻。そんな声を聞いて、店内の接客で忙しくしていた私のテンションを鎮静してくれました。
電話の内容は、依頼者の方の母上が最近お亡くなりになり、遺品の整理をされていたとのこと。その際に、捨てるかどうするかの判断が付かなくなり、今回連絡をくれたそうなんです。
白金台の落ち着いた一軒家
場所は、白金台。
お客様宅の近くには、あの北里柴三郎の「北里大学」があります。
どことなく東京の喧騒を一瞬忘れさせてくれる場所。ちょっとの間、あたりを見渡し大きく深呼吸し、お目当てのM様のお宅へ。
「今日は、昨日よりも少し涼しいでしょう」
ありがたいお気遣いの言葉を頂き、お出迎え頂いたのは髪をきれいに結った奥様。柔和な微笑みがチャーミングな、それでいてちょっと知的な雰囲気を感じました。
お電話でも軽く伺ってましたが、奥様の母上がお亡くなりになりなったそうなんで
す。今現在も使用している家具・家電には思い入れがあり、捨てるに忍びなくどうせならプロに引き取ってほしいということです。
お部屋にある大正ロマン風の照明
さっそく、お部屋にご案内頂き、奥様が指をさされた方向を見ると、一瞬昔の時代に舞い戻ったような錯覚を感じさせる、照明がひっそりとありました。
それは、大正ロマンを思わせる、
落ち着いた光を放ってました。
その光は少しオレンジがかてっており、独特の雰囲気をその部屋に供給してます。
形状は、どことなく海を浮遊するクラゲのような。
その丸みを帯びたデザインは、一種のやさしさを感じました。
そんな照明の光を感じつつ、壁に気になる絵が。
「そこの絵画はもしかして‥。」
「竹久夢二です」
久々に見た夢二の絵画。正直照明よりもそちらに目がいっちゃてました(笑)ただ、これは今回のご依頼の対象ではなかったんですが、この照明の雰囲気で夢二の絵画を見ていたとき、あの時代にタイムスリップした感覚でした。
その後、別室にも同様のアンティーク照明があり、合わせて3点。
母上が暮らしていたとき、ずっと天井から見守っていた「主」を引き取らせて頂きました。
「お母さまの記憶の片りんを、大事に預かります」
抽象的な言葉で最後の挨拶をしたとき、奥様が出迎えていただ時の笑顔より、ちょっとだけ大きくなったような、そんな気が致しました。
帰りの車中、西日がちょうど落ちるタイミング。
その色はこのアンティーク照明を思わせるい色合い。もしかしたら先ほどのお母さまが、「照明をよろしくね」と言ってくれてたような感じがしました。
久々に、心が芯から落ち着くそんな仕事でした。
M様、この度は買入れ本舗をご用命頂きありがとうございました。
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